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若手起用の広島、敵地でブニョドコルとドロー

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[4.23 ACL第5節 ブニョドコル0-0広島 タシケント]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は23日、グループリーグ第5節を行い、すでにグループリーグ敗退の決まっているサンフレッチェ広島は敵地でブニョドコル(ウズベキスタン)と対戦し、0-0で引き分けた。

 すでにグループリーグ敗退が決まっている広島はエースのFW佐藤寿人、MFミキッチらが遠征に帯同せず、若手を積極的に起用した。今季、ユースから昇格した18歳MF野津田岳人と1.5列目に並んだのは、広島ユース所属で3月にプロ契約を締結した17歳のMF川辺駿。右サイドに入った20歳のFW井波靖奈、1トップを務めた19歳のMFイ・デホンとともにプロ公式戦初先発を果たした。

 前半4分、川辺が積極的にロングシュートを放つと、同22分にはMFパク・ヒョンジンが左サイドから折り返したボールに野津田が左足で合わせるが、惜しくも枠を捉え切れない。前半29分、パク・ヒョンジンの左クロスに逆サイドから走り込んだ井波が右足ダイレクトボレー。これはGKの好セーブに阻まれたが、若い攻撃陣が果敢にゴールを狙った。

 ブニョドコルは前節終了時点で2勝2分の勝ち点8でG組首位。広島に勝てば首位でグループリーグ突破が決まる一戦だったが、失うもののない広島に対し、ホームで苦戦を強いられた。前半を0-0で折り返すと、後半もなかなか決定的なチャンスをつくれないブニョドコル。広島は後半18分、川辺に代えてMF高萩洋次郎、同27分にはイ・デホンに代えてFW石原直樹を投入し、敵地で勝ち点3を狙いに行った。

 シンプルな攻撃で圧力を強め、徐々に広島を押し込んでいくブニョドコルは後半36分、右クロスをFWピシュルが落とし、MFゾテーエフが右足でミドルシュート。GK西川周作が前に弾いたボールにFWムルゾエフが詰めたが、シュートはゴールライン上でパク・ヒョンジンがクリアした。

 広島も最後までゴールを目指したが、後半ロスタイム、高萩のミドルシュートはGKがセーブ。互いにチャンスはつくったが、最後の決め手を欠き、0-0のスコアレスドローに終わった。広島はACL初勝利を挙げられなかったが、3連敗後、アウェーで2試合連続のドロー。ブニョドコルもグループリーグ突破を決められず、広島を除く3チームが勝ち点3差にひしめく中、決勝トーナメントへの切符をかけた争いは最終節にもつれ込んだ。


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