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段階的合流の日本代表、豪州戦後にメンバー絞り込みへ

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 日本サッカー協会は23日、キリンチャレンジ杯・ブルガリア戦(30日、豊田ス)、W杯アジア最終予選・オーストラリア戦(6月4日、埼玉)に臨む日本代表メンバー26人を発表した。

 アルベルト・ザッケローニ監督とともに記者会見に出席した原博実技術委員長は会見の冒頭で、通常の23人ではなく、26人を招集した理由を説明した。

「海外組でまだ試合が残っている選手、ケガを抱えている選手がいるというのが一つの要素。また、ACLの日程の関係でJ1の予備日を29日に入れざるを得なかった。彼らはブルガリア戦に間に合わないため、23人では足りなくなる」

 29日に所属チームでJ1の試合があるGK西川周作(広島)、FW工藤壮人(柏)はブルガリア戦当日の30日に合流する予定で、ベンチ入りはしても出場は現実的ではない。また、26日にベルギーリーグのプレーオフ最終戦を控えるGK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)は28日から合流できる見通しだが、MF本田圭佑(CSKAモスクワ)、FW岡崎慎司、DF酒井高徳(ともにシュツットガルト)はそれぞれ6月1日にカップ戦の決勝があるため、オーストラリア戦前日の6月3日に合流する強行日程となる。

 ザッケローニ監督は「招集したメンバーは、段階的にチームに合流してくる。どういうコンディションで合流してくるか興味がある。海外組はシーズンが終わって帰国したばかりで、国内組はシーズンの真っ最中という難しい状況でもある」と指摘。それぞれの選手のコンディションの見極めが重要な意味を持ちそうだ。

 オーストラリア戦を終えると、チームは6日にカタールへ移動し、11日のW杯アジア最終予選・イラク戦(ドーハ)に臨む。試合後、同日深夜にカタールからブラジルへ飛び、そのままコンフェデレーションズ杯に出場する。今回の26人はオーストラリア戦までのメンバーで、イラク戦、コンフェデレーションズ杯に向けてはオーストラリア戦後にあらためて23人の代表メンバーを発表する予定。「今回の26人から絞り込むのか?」と聞かれた原委員長は「ケガ人等の状況で変わってくる可能性もあるが、基本的にはそうなる」と答えていた。

(取材・文 西山紘平)

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