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ヨルダン戦の敗戦を糧に豪州戦へ、川島「責任の重みを受け止める」

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 敵地で苦杯をなめた3月26日のヨルダン戦から2か月。今月25日に愛知県内で合宿をスタートさせた日本代表は30日のブルガリア戦(豊田ス)をへて、いよいよ6月4日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(埼玉)に臨む。引き分け以上で5大会連続のW杯出場が決まる大一番。その先に待つコンフェデレーションズ杯も含め、約1か月に及ぶ“代表月間”を前に、ザックジャパンの守護神であるGK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)は今、何を思うのか。ゲキサカが直撃した――。

―引き分け以上でW杯出場権を獲得できたヨルダン戦は1-2の敗戦で、最終予選初黒星を喫しました。あらためてアジアの難しさを感じる試合でしたか?
「何としてもヨルダン戦でW杯出場を決めたいと思っていました。でも、今までのアジア予選も決して簡単に勝ってきたわけではありません。昨年11月のオマーン戦もアウェーで何とか勝ったという試合でした(試合終了間際の岡崎慎司のゴールで2-1で勝利)。

 自分たちのレベルが上がれば、アジア予選は簡単に勝てるというものではないと思います。周りの国も強くなっていますし、特に中東の場合、移動や時差、環境面などアジアのアウェーが持つ意味というのは、ヨーロッパにおけるアウェーとも違います。もちろん、今の代表選手はみんな、それが言い訳にならないことも分かっていますが、アジア予選が簡単でないことは間違いありません」

―アジアでは勝って当たり前と思われていますし、期待もされています。
「言い訳をするつもりはありません。ヨルダン戦も勝たなければいけない試合でしたし、お互いの実力を考えれば、絶対に自分たちが負ける試合ではなかったと思います。それを結果で示す強さを自分たち自身が身に付けていかなければならないと思いますし、そのことをあらためて再認識した試合でした」

―ヨルダン戦ではスタンドからのレーザービームも話題になりました。
「光の線が見えるので、どこから照射しているのかハッキリ分かるんですよ。レーザーが出ている場所を僕が見ると、止まったりもしました。ボールが相手陣内にあるときも、照射されていましたね。でも、そんなに気にならなかったですし、プレーに影響したということはありません」

―オーストラリア戦で引き分け以上なら今度こそW杯出場が決まります。初めて日本国内の試合でW杯出場を決めるチャンスでもあります。
「いい意味で言えば、そういう面はあるかもしれませんが、ヨルダン戦で決められていれば、それに越したことはなかったので……。ホームとはいえ、オーストラリアに勝つのは簡単ではありません。とはいえ、ヨルダン戦でW杯出場を決められなかった以上、自分たちに課せられた責任の重みというのをあらためて受け止め、強い気持ちで試合に臨みたいと思っています」

―W杯予選が終われば、そのままコンフェデレーションズ杯が始まります。初戦の相手は開催国のブラジルですが、昨年10月の親善試合では0-4で敗れました。しかも今回は完全アウェーの試合になります。
「でも、アウェーは大好物なので(笑)。今の時点で差があるのはハッキリしていることですが、世界で勝ち上がっていくためには、避けて通れない道です。アウェーで、しかも公式戦でブラジルと対戦できるというのは楽しみですし、いい経験になるのも間違いないと思います。ただ、その中で勝ちに行く気持ちを見せない限り、絶対にその壁を越えていくことはできません。楽しみに行くわけではないですし、勝ちに行くつもりです」

―第2戦で対戦するイタリアは、川島選手も留学経験がありますが、やはり特別な試合になりますか?
「イタリアと対戦するのは初めてなんですが、そんなに意識はしていません。でも、ザッケローニ監督やコーチ陣にとっても特別なゲームになると思いますし、イタリア国内でも注目度の高い試合になると思います」

―ブラジルW杯を1年後に控えたプレ大会ですが、どういう大会にしたいですか?
「昨年10月のフランス戦、ブラジル戦という2試合は、自分たちが世界の中でどの位置にいるのかを確かめるという意味合いが強かったと思います。世界で勝ち上がっていくためには、強豪国と渡り合い、勝っていかないといけません。一戦一戦、自分たちがどれだけ高みを目指せるか。レベルの高い、緊迫したゲームの中で自分たちがどれだけ結果を見据えてやれるか。一つの大会として、自分たちがどういう戦いを見せて、どんな結果を残せるのかが大事になってくると思います」

―昨年10月の欧州遠征は、まずは自分たちのサッカーで真正面からぶつかってみようという試合でした。そこが南アフリカW杯とは違うアプローチでもあったと思います。コンフェデレーションズ杯も自分たちのサッカーで挑む大会になりますか?
「それは絶対に大事なことですが、その中でも勝負にこだわる繊細さが必要になると思います。昨年10月と同じような気持ちで臨んでいたら、ただのいい経験にしかなりません。『いい経験になった』で終わらせないためにも、結果にこだわるという部分が大事になると思っています」

★川島選手のインタビューは「ゲキサカ×アキュビュー」特別コラボ企画でも全3回を掲載中です

(取材・文 西山紘平)

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