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アタッキングサードで違いを!ニュースパイク「ナイキ ハイパーヴェノム」をネイマールも絶賛

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「プレーヤーは、もっと素早く動きたいと望んでおり、単に足が速くなるだけではなく、小さなスペースの中で機敏にボールをコントロールしたいと考えています。プレーヤーは、混みあったPAの中でスペースを見つけるため、彼ら自身の機敏さを活用したいのです。そして何もないところからチャンスを作り出したいのです。彼らは、より速く機敏なディフェンダー達と戦わねばならず、ナイキ ハイパーヴェノムはまさにそれを可能にするためにデザインされています」。ナイキフットボールデザインチームを率いるデニス・デコヴィックディレクターは、革新的なニューフットボールスパイク「ナイキ ハイパーヴェノム」について説明した。

 今回、「ナイキ ハイパーヴェノム」の制作には発表記者会見に出席したブラジル代表のエース、FWネイマールやイングランド代表のエースFWウェイン・ルーニー、そして移籍1年目でフランスリーグタイトルとMVP、得点王を獲得したFWズラタン・イブラヒモビッチといった世界トップクラスのタレントの意見を採用。機敏かつ素早く動き、有能なフィニッシャーとして、決定的なラストパサーとして試合を決める存在である彼らがフットボールスパイクにより求めるものが凝縮されているのが「ナイキ ハイパーヴェノム」だ。「ハイパーヴェノムは速さを求めるためのものです。単に走るだけではなくボールを取って、タイトスペースで素早く動けるように、自分の速さを活かしてPAから速くキックできるようにつくりました。それが他の選手との違いでもあるからです。そして最高のプロダクトをつくり、選手のパフォーマンスを活かすためにハイパーヴェノムをつくりました」(デコヴィックディレクター)

 実際に手にしたところ、非常に軽いことが印象的。またデザインも従来のスパイクと明らかに違う。パフォーマンスの面では柔らかくしなやかなメッシュと薄いポリウレタンフィルムを組み合わせ、足とボールの間の素材を減らすための新しい製法、「ナイキスキンシステム」が裸足のような感覚を実現。またアッパー部分の仕上げを「ナイキオールコンディションズコントロールテクノロジー」で施すことによって、晴雨関係なく同じレベルの摩擦、ボールタッチ、コントロールが提供されるようになった。そして、プレーヤーがDFを引き離すときの大事な第一歩を踏み出す能力を向上させるために、世界でもトップレベルの足の専門医達と協力して、前足部の屈曲溝によって分断された構造のアウトソールを作成した。これによって、プレーヤーが動き出す際により速い初速が可能となっている。

 ナイキフットボールフットウエア担当副社長のフィル・マッカートニー氏は「(ネイマールが)これまで着用してきたナイキ マーキュリアル ヴェイパー IXは、プレーヤーが敵を出し抜くためのスペースを見つける助けとなるようにデザインされており、純粋にスピードにフォーカスしたプロダクトです。一方で、ナイキ ハイパーヴェノムは、ボールを蹴ってゴールネットを揺らすことやスペースを作り出すことに注力したスパイクです。小さなニュアンスの違いですが、大変重要なことであり、プレーヤーの機敏さとシュートを打つ能力をさらに向上するためにデザインされています」と説明。そして「彼らは、ファンやチームメイトに期待され、対戦相手の最大の脅威となるプレーヤーなのです。私達に与えられた課題は、どうやってそれを生かし、プレーヤーの優位性を高める最高のプロダクトを提供するかという点でした」。その努力の結果、ネイマールも「本当にいいシューズをつくってもらいました」と感謝する一品が完成した。

 デコヴィックディレクターは「ネイマールはクラブチームでもナショナルチームでやるとしても楽しみな選手。込み入ったところで瞬時に動ける人、本能的に動ける人に履いてもらいたい」。6月2日に開催されるブラジルとイングランドとの国際親善試合でネイマールに加えてルーニーも「ナイキ ハイパーヴェノム」を着用する予定。「ナイキ ハイパーヴェノム」の革新的なデザイン、そしてその新しい武器にもたらされる彼らのパフォーマンスをぜひ注目してほしい。

(取材・文 吉田太郎)

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