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[C☆voice90]早稲田大GK松澤香輝「自分がゴールを守るという強い意識で毎回臨んでいる」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第90回は早稲田大GK松澤香輝選手(3年=流通経済大柏高)です。

 昨年度大学日本一に輝いた早大の不動の守護神。昨年はジェフユナイテッド千葉の特別指定選手となり、今春には全日本大学選抜にも選出された実力派GKの今年の目標とは?(取材日:4月20日)

―筑波大に1-0で勝利
「相手にほとんどボールを支配される中で、守備に回る時間が長かったと思うんですけど、ピッチに立った11人が手を抜くことなく全員で守備していたからこそ無失点で終わることができたと思う」

―昨年から軸となる選手が抜けたが、全員守備で勝ち切った
「去年に比べて個の力でまだまだ劣っている部分が多いと思うんですけど、それを補うだけのチーム力というのは自分たちに必要だと思っている。それを全員が理解しているからこそ、全員が戦って守備をしているのかなと思います」

―黒星スタートだったが
「前節勝ったことでチームに勢いが出たと思いますし、練習から手を抜くことなくやることが自分たちには重要。この試合絶対に勝つということを目指してきました」

―充実したトレーニングをしている
「今週は監督からも指摘されました。1回紅白戦で良くなくて。練習の中でのミスがあったから気持ちを切り替えて臨めたかなと思います」

―指摘された点とは
「チーム力を上げるためにスタメンで出ている選手だけでなくて、それ以外の選手がAチームを脅かすことが大事。だから、紅白戦で均衡した試合をしなければいけないんですけど、その時はスタメン組が圧倒して勝った。全然プレッシャーもなく試合ができたので、それが良くなかった。試合に出るために戦わなければいけない、と。その後みんなでミーティングして切り替えて臨むことができた」

―筑波大の印象は?
「崩す技術、狭いところを通してくる技術は高い。どんなに警戒していてもシュートが飛んできてしまうところがある。でも、最後のところで身体を張って守れればいいと思っていた。きょうはたまたまボールが正面や近いところに来たので守ることができた」

―今年の意気込みは
「今年3年生という立場になって、自分が引っ張っていこうという意識がある。最後自分が守れば負けないので、自分がゴールを守るという強い意識で毎回臨んでいる」

―自身で感じているスケールアップした点は
「去年、ベストイレブンに選ばれたこともありましたし、インカレで優勝したことも大きかった。パフォーマンスを落とさずに毎試合準備している。追いつかれた試合とか、守れそうで守れなかったり、そういう試合は自分の力が足りなかった。逆に勝てた試合は、ピンチを防いでいる。1試合に1回はそういう場面がある。そこが今シーズンは力になってきている。」

―高校時代は最後に控えの悔しさも味わった
「悔しさもありますし、今シーズン、アピールしてJリーグのクラブに呼んでもらえるようにしたい。大学だけではプロへ行ってから苦労してしまうので、そういう存在になりたい」

(取材・文 吉田太郎)
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連載:「College star voice」

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