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日本vsオーストラリア 試合後の選手コメント

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[6.4 W杯アジア最終予選 日本1-1オーストラリア 埼玉]

 W杯アジア最終予選が4日、各地で行われ、日本代表は埼玉スタジアムでオーストラリア代表と対戦した。引き分け以上で5大会連続のW杯出場が決まる一戦。後半36分にまさかの先制点を許したが、後半ロスタイムにMF本田圭佑が同点PKを決め、1-1で引き分けた。6万2172人の大観衆の前で史上初めてホームでW杯出場を決め、開催国のブラジルを除けば、世界最速でのW杯出場権獲得となった。

以下、試合後の選手コメント

●FW香川真司(マンチェスター・U)
―今回の予選は主力として決めることができた。
「試合展開としては正直、敗戦も頭をよぎったし、ただ絶対、最後にチャンスがあると信じて、半々というか、そういう気持ちは自分の中にあった。最後、(本田)圭佑くんが本当にうまくやってくれたし、ホッとしているというか、これだけたくさんの人がホームで期待してくれている中で、負けることは許されなかったし、勝たなきゃいけない試合だったからこそ、引き分けはすごい残念だけど、今日課されたものはW杯を決めるものだったので、それを決められてホッとしています」
―自分で決めたかったのでは? いい場面もあったが?
「そうですね。前半も後半も(チャンスが)あった中で決め切れないというのが今の自分の現状と認めてやっていきたいし、力不足というか。もっともっとレベルアップしないと、世界でやる上ではこういう試合で決めておかないと。厳しい戦いのときに勝てない世界になってくると思う。そういう意味ではこの1年で、コンフェデもありますし、最後のところで決められる選手になれるように頑張りたい」
―W杯は前回、悔しい思いをした。残り1年でどこまでいきたいという野望がある?
「それは出るからには、圭佑くんや(長友)佑都が言っているとおり、優勝を目指すことが必要だし、ただ、それをやる上では責任も伴ってくる。今の現状を見た中で、厳しいということはみんなが分かっている。それに向かって取り組むという姿勢をチーム全員が持った中で、個人個人がもっともっとレベルアップしていかないといけない。チームとしての成熟度を上げるのも大事だけど、それ以上に個人としてもっともっとレベルアップしないと。そこが一番大事になってくると思うから、しっかりやっていきたい」
―予選を通じて背番号10、チームの中心だった。プレッシャーもすごかったのでは?
「そうですね。代表を背負う上でプレッシャーは必ずついてくるものだし、まして今はみんなからの注目度というのはすごく感じていて、そういう中で結果を残せるかということにこだわってきたけど、そういう意味でまだまだ足りないし、今日に関しても決めるところで決めないと。代表を勝たせるという、もっと強い意志であったり、そういうのが僕にはまだ足りない。メンタル的なところが大半になってくるけど、もっと強くなっていかないと。
 チームでは世界的なプレーヤーが周りにいるので楽ができると言ったら変だけど、自分のことを精一杯やればいいけど、代表で期待されるところはチームより大きいので。その中で自分がどこまでできるか。この予選は正直物足りないし、その期待に見合うプレーはできなかった。この1年間もっともっと責任感というか、このチームを勝たせるんだという強い意識だったりというのが、現状では圭佑くん一人の状況ですから、そういう選手がもっともっと加わってくれば。強いメンタリティーを植え付けられるようにもっともっと努力していきたい」
―4年間の自分の成長は?
「もちろん4年間ありますからそりゃ成長しますし、成長過程で、どんどんクラブも、ドルトムントも素晴らしいクラブですし、ユナイテッドに移籍してさらにビッグクラブに行ったという実感もしている。そういう意味ではチームの成長曲線は確かにすごい勢いだけど、もっと個人のプレーを見つめ直す必要がある。僕は本当にチームやチームメイトに恵まれていると感じるから、そういう意味では個人的には代表でもっとやらないといけないと思っているし、それぐらいもっと責任を持ってやらないといけない」
―あまり喜んでいない?
「いや、喜びすぎたから疲れましたね。もちろんうれしかったし、W杯出場が目標ではないけど、W杯に出られることは選手としての子供の頃からの夢でもあるし、それをホームで決められるのは喜ぶに値するもの。ファンのみなさんと喜びを分かち合えることは僕にとっては素晴らしいことですから、素直にうれしいけど、この喜びをしっかり切り替えてやらないといけない。コンフェデもあるし、今日出た課題もある。世界で活躍するという意味ではもっとトライしていきたい」
―これだけで満足してはいけないという思いがある?
「もちろんそれはそうだし、やっぱりW杯で勝つためには個人のレベルアップがどのポジションでも必要になってくる。それに尽きるかなと。それにプラスして自分はもっとメンタルを強化していかないといけないのかなと思う」
―圭佑一人というのは?
「こういうところで違いを生み出す。結果として。この予選を通じて。やっぱりそこの存在というのは大きかったと思うし、そこは結果として表れている。そこの存在感は今のこのチームにとっては大きいのかなと思うので、そういう選手が2、3人、強いチームには必要になってくる。上にいくにはもっと自分が強くなっていけるように、存在感をもっと出していけるように。そういうのが必要になってくるかと思う。頑張ります」

●FW岡崎慎司(シュツットガルト)
「チームにも自分がここに欲しいというのは、言っていきたい。今日はまたやって確認できたので、もっと自分が欲しいところでチャレンジしていきたい」
―PKはどういう気持ちで見ていた?
「決まってくれという感じでしたね。ヨルダン戦のこともあったので、決めてくれて助かりました」

●FW清武弘嗣(ニュルンベルク)
「(W杯出場が)決まって良かった」
―PKにつながったCKはゴール前に上げずにショートコーナーで本田につないだが?
「蹴ろうか迷ったけど、(本田)圭佑が欲しそうだったから預けた。勝ちたかったけど、決まって良かった。いいチャンスはたくさん日本の方があったし、ゴール前の体を張っていた。ああいう形で失点したけど、そのあとも落ち着いてやれたのはすごくよかった」
―W杯出場が決まったが?
「ホッとしたし、あと1試合イラク戦がある。(先発でない)自分たちにとってはチャンスだと思うし、そこに出られるようにしっかり準備したい」

●FWハーフナー・マイク(フィテッセ)
「最初はいきなりちょっとスルーしちゃったので。でも、その後はちゃんと持ち直してポストプレーもできた。W杯が決まった試合のピッチに立てて良かったと思う」
―喜びは最後に行った?
「そうですね(笑)。ちょっと遅れて行ったんですよね。うれしいです」
―新たな目標ができた?
「そうですね。その目標に向かって、自分ももっと成長できればと思います」

●FW乾貴士(フランクフルト)
―W杯が決まった感想は?
「決まって素直にうれしいですし、本当に喜んでいます」
―今後につながる?
「そうですね。次はコンフェデもあるし、W杯もある。しっかりW杯に向けて良い準備ができればと思うし、そこで自分もアピールして、生き残っていかないといけない。今のままでは試合にも出られていない状況なので、頑張っていきたい」
―決まったことであらためて思うことは?
「目指すところがしっかり決まったので、もっと頑張っていきたい」

●MF遠藤保仁(G大阪)
「最後見ている人はヒヤヒヤしていたと思う。ちょっとアンラッキーなゴールを決められたけど、残り10分あったし、何とか追いついてという。ハンドはラッキーだったけど、最後まで諦めない気持ちが引き分けにつながったと思う」
―PKは信じて見ていた?
「うん。まぁ、見ていただけです。『入れてくれ』って。自分がいっても良かったけど、普段から(本田)圭佑がずっと蹴っていたから」
―ベンチの選手は終盤に「ヒヤヒヤした」と話していたが、中で動揺は?
「ボール回しもマイク(ハーフナー)が入ってパワープレーという感じはなく、しっかりつないで最後のところでマイクを使おうと意思統一できていたので、極端な焦りはなかった。ただ、残りが10分くらいしかなかったので、どこかでワンチャンスをという感じで、後ろは我慢強くということは心がけた」
―独特の難しさはあった?
「基本的にはゲームを支配できていたと思うし、試合の入りも悪くなかったので。何本か危ない場面もあったけど、冷静に戦えていたと思うし、雰囲気に飲まれずにやれたんじゃないかなと思う」
―序盤にFKを含め、2度シュートを打っていたが?
「FKはいろいろ試せる位置だったので、最終的には打ったけど、最初は打つ選択ではなかった。最後の相手のポジションを見て、シュートを打った」
―どういう風な選択があった?
「いろいろです。中身は言えないけど、いろいろな選択肢があった。チームとしてのやり方なので。自分が蹴る、蹴らないを含めて。ただ、最初の方だったので、シュートで終わることが大事なことだったので、狙うと決めたときは集中して蹴った」
―本大会出場が決まったが、あらためてどんな気持ち?
「僕自身は3回予選をできたし、ホームで決められたのは初めてだけど、それだけ予選を戦ってこれたのは、非常に自分にとっては良い経験だった。今日、明日くらいはみんなで喜んで、まだ最終戦もあるし、その先はコンフェデもあるし、喜びつつ、次の目標に向けて自分もチームも成長できるようにしていければと思う」
―成長したい部分とは?
「プレーの精度を上げることと、判断のスピードを上げること。あとは全体的に上げていかないといけない。今日も完璧に崩してというのはあまりなかったし、欧州遠征でもそうだったけど、ある程度のところまでは形がつくれる。最後のところでちょっと個の能力の差が出るので、そこを追求していきたい」
―珍しく絶叫していたが?
「テレビ的に時間がなかったので。そういう感じでしたし、みんなも真面目なことを言っていたので」
―過去2回と喜びの度合いは違った?
「最初の無観客のときもうれしかったし、前回のウズベキスタンで決めたときもうれしかった。うれしさは変わらないけど、ホームで決められたのは全然違うので。そこが今までと違うというだけで、喜びは全部一緒くらい」
―チーム内での役割が変わっている中での変化は?
「まぁ、(うれしさは)一緒ですかね。一回目はそんなに出場できずに予選が終わってしまったので、あとの2つは自分がほとんど出場できて、決められたという感じなので。もちろん年を重ねることにチームのことは考えないといけないけど、そういう意味では今回が一番いろいろなことに注意しながらだったので、ひと安心というか。ここが最終的な目標ではないので、また次に向けて頑張りたい」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
「2年以上、予選をやってきた結果。素直に喜びたい。選手自身、まだまだ成長しないといけないと思っている。今日だけは喜んで、イラク戦、コンフェデレーションズ杯と切り替えていきたい」
―相手は守備的だった?
「オーストラリアは勝ち点を取りたい戦いをしてきた。守備の部分でボランチやSBの絞りを練習から重点的にやってきて、1、2回やられたけど、失点は互いに事故みたいなものだったと思う」
―イエローカードを受けたが?
「スライディングに行こうか多少迷って。早い時間にイエローカードを受けたけど、怖がってプレーしてもしょうがないし、いくところはいこうと思った。守備の部分はある程度できた。攻撃は相手の14番(ホルマン)のケアもあって、あまり押し上げられなくて、前との距離が多少空いてしまった」
―ホームで初めてW杯を決めたが?
「今日もサポーターが素晴らしい雰囲気をつくってくれた。予選を通して、この埼玉スタジアムで素晴らしい雰囲気をつくってくれて、最終予選でスタートダッシュできたのもサポーターのおかげだと思うし、最後の判定もサポーターがくれたプレゼントかもしれないし、感謝しないといけない」
―今後に向けては?
「ある選手は(前回の)W杯で決勝トーナメントに行ったところで、多少、満足したところがあったという話をしていた。そういう気持ちになったら、やっぱりそれ以上は勝てないという話はしました。ただ、今のチームはそれ以上、高い目標を持ってやっているので、それはみんなで確認しながらやりたいと思う。今日で予選突破が無事に決まって、次は違う目標というか、世界で勝つという、コンフェデ杯という素晴らしい大会があるので、そこに向けて頑張っていきたい」

●DF吉田麻也(サウサンプトン)
「満足いく内容ではなかったし、ブルガリア戦に続いて改善しないといけない場面はたくさんあると思う」
―失点はアンラッキーだったが?
「失点はアンラッキーだったけど、カウンターで危ない場面もあった。セットプレーはみんな集中してやっていたけど、攻撃時になかなか深いところまで入っていく回数が、特に前半は少なかったので。もう少しそこを改善しないと、相手も出てこないし、後半みたいにへばりつかれると、結構厳しいので」
―相手は攻め残ってカウンターを狙っていたが?
「そうですね。14番(ホルマン)も結構、残っていたので。ボランチ、SB含めてリスクマネジメントは90分、続けられたと思うけど、やっぱりしっくりは来ていない」
―ケーヒルとのマッチアップには勝てたのでは?
「あそこがターゲットだったし、そこを止められれば、かなり僕らが有利に試合を進められると思っていたので、徹底してケアしていた。本人も、そんなに本調子じゃない感じが見受けられたので、どうでしょうかね」
―ヘディングだけになっていたから?
「手数がそこしかなかったので。結構、守りやすかったのもある」
―リードされたときは?
「前がかりになるので、後ろは、特に一発のある選手が多いので、気を付けないといけないし、かつ、よりスピーディーに高い位置にボールを配球することをボランチを含めて意識した。相手がかなりベタ引きしたので、持つ時間は長かったけど、ああなるとまた厳しくなる」
―最終予選のスタートは良かったが、後半は結果がついてこなかった?
「なかなか予選を通してすべてがうまくいくとは思っていなかったし、良いところもあれば、悪いところもあったかなと思う」
―W杯を決められたことにホッとしている?
「あれだけの人が見に来てくれて、あれだけ日本中が注目してくれて、あんな試合で負けていたら話にならないと思った。だから追いつけて良かったけど、内容は乏しかったと思う」
―ここで苦しみを味わえるのは、長い目で見ればいいことでは?
「これからコンフェデまで続くので、いい結果を出せるように。みんな危機感を持っていると思うので、改善できると思います」

●DF長友佑都(インテル)
―嫌な時間に失点した。
「相手も狙ってなかったと思う。あの失点はかなり響いたけど、チームが成長したと思うのは、だれ一人動揺することがなかったこと。それで最後に引き分けに持ち込めたと思う」
―選手交代でポジションを上げてすぐにチャンスがあったが?
「あそこで決めることができなかった。まだまだ実力がない」
―PKの場面は?
「圭佑なら決めると思っていた。何の心配もなかった。弾かれたときに詰めだけはしっかりとやろうと思っていたけど、信頼はしていたので。蹴ったのは真ん中。メンタルを物語っていると思う」
―W杯出場が決まったが?
「勝たないといけない試合だったけど、1点決められて、それでも動揺することがなかったのは成長した部分。ブルガリア戦からメンタル的にも変わったところだと思う」
―対面の10番(クルース)を抑えた。
「ドイツで活躍している選手だし、そこをしっかり止めることを考えた。ただ、世界レベルには正直、彼以上の選手もたくさんいる。まだまだ実力が足りない。(W杯優勝を)本気で目指しているので。笑われてもいい。でも、目指さないとたどり着けない」
―本田がいると違う?
「圭佑がいなくてもやれないといけないし、そういう選手が出てこないと。ブラジルとかはいくらでもサブにいる。そこの強化かなと思う」
―選手交代でポジションを上げた?
「得点を挙げるために僕をサイドハーフにしたと思っています」
―チャンスの場面で突っかけて、本田選手が悔しそうだったが?
「圭佑が空いていたんですけどね。僕もシュートコースが見えて、ここは決めたいなというのがあったので。ただ、中にボールが入り過ぎて、そこは自分の実力不足。あれは全盛期のマイコンやダニエウ・アウベスだったら決めている。そう考えれば、実力不足だなと正直、思いました」
―ブルガリア戦が終わってから雰囲気とかを強調していたが、立て直せた?
「今日はチーム自体も気持ちを持って戦っていた。今、個人個人の実力ではブラジルにはもちろん、イタリアよりも、メキシコよりも落ちるんじゃないかなと思う。その中で今できるのは、チームが一つになって戦うこと。あとは、この1年で一人ひとりがどれだけ成長するか。そこにかかっているし、そこしかないと思っているので、短い時間だけど、僕は本気で優勝したいと思っているから、ちょっと本当に自分も気合いを入れてやりたい」

●DF今野泰幸(G大阪)
―ケーヒルをうまく抑えたが?
「日本がよかったから。攻撃のリズムがよかったから、守備もやりやすかった」
―本田が入ると違う?
「デカいですね。落ち着くし、相手も取りにいきたくてもいけないみたいな感じだった。それでも危ない場面をつくられていたし、そこは課題。SBが上がった裏のスペースを狙われて、そこは危なかった」
―選手交代後はSBに回ったが?
「驚きはあった。練習も全然していなかった。ただ、交代するのではなく、自分をそのまま使ってくれるのはうれしいし、スッと入れた」
―失点のシーンは?
「相手も狙ってないと思うけど、蹴った瞬間、やられたかなと思った」
―どんな心境だった?
「やばいしか思いつかなかった」
―その後、右SBに回ったが?
「マイク(ハーフナー)が入ったから、自分がオーバーラップして、えぐってクロスを上げるというのは求められてないと思うし、できない。守備のバランスを考えながら、前のうまい選手に当てようと思った」

●DF内田篤人(シャルケ)
「勝ちたかったけど、とりあえず決められてよかった。チャンスはあったので、なるべく早く点が取れれば楽というか、失点してもいい形にはなるので、優位に進められるはずだったけど」
―相手のブロックは固かった?
「向こうも必死にやってきたし、こっちもゴール前は体を張れていた。僕も何回かシュートブロックに入ったし、そういう意味では、中盤の支配もあったし、ゴール前の攻防もあったので、見ていて面白いゲームだったのかなと思う」
―日本が支配していた中で失点した。
「ああいうゴールが入ってしまうのが最終予選なので。対人した選手にそんなにやられたとは思っていないけど、ああいうところで入ってしまう。最後に追いつけてよかった」
―滑り込んだときに足に当たった?
「たぶん当たっていない」
―そのまま入ってしまった?
「クロスのコースは切っていたけど、ああいうアクシデント的なゴールが入ってしまう。練習でもなかなか見ないような形だった」
―栗原選手が入った直後の守備のポジショニングで難しかった部分は?
「人手が足りていた分、いくかいかないかという感じだった。なんなら逆に1対1の方がよかった」
―栗原選手が入ったときは長友選手を上げて4枚のまま?
「上から見ている人はどう見えたか分からないけど、下はそういう感じでやっていた」
―メンバー交代で混乱はなかった?
「向こうもデカイ選手をもっとどんどん入れてくるかなと思っていたけど、つないできたので」
―栗原選手が入ったことでメッセージは感じた?
「長友さんが一つ前に上がるし、高さ対策はあったと思うけど、それは監督に聞いて下さい」
―PKの瞬間の気持ちは?
「PKは入るかどうか分からないので、決まればいいなと思っていた」
―本田選手なら決めるという思いはあった?
「どうですかね。11m離れているだけだから」
―ヨルダン戦のときはPKを取った瞬間、みんな喜び過ぎだったと言っていたが、今日は?
「今日は普通に見ていた。ベンチの人はみんな前に出ていたので、僕は一人で見ていた」
―4年前にW杯を決めた試合ではピッチに立っていなかったが、今日ピッチに立っていた気持ちは?
「W杯予選に出ても、W杯に出ないと意味がない。ここからまた1年あるし、せっかく出られるチャンスがあるので、しっかりがんばっていきたい」
―予選突破が決まって思うことは?
「難しいけど、こういうのを終えるとチームとして成長できる」
―ホッとした?
「本当は勝ちたかった」
―これから休みなく続くが?
「仕事なのでね」

●DF酒井高徳(シュツットガルト)
―次のイラク戦は出場機会があるかも?
「常に準備はしておきたい。しっかりやることが一番大事なので、そのときが来たら、しっかり結果を出せるようにしたい」
―今日、決めてほしいと話していたが?
「自分はヨルダン戦で決められなくて、悔しい思いをした。そういう意味も込めて、自分が出場しなかったとしても、チームがこうして決めてくれるのはうれしいこと。できれば勝って決めたかったけど、僕にとっては出場権を獲得したことの方が大きい。そのあたりは、チーム全体で取ったとチームの一人として思いたいし、そういう意味ではみんなに感謝しています」
―アンラッキーな失点からは、どういう心境で見ていた?
「時間帯がすごく嫌な時間帯で、入り方も良くないというか、『仕方ない』という感じだったので。そういう意味ではすごく1点を取るのに難しい状況になったと思うけど、試合前から言っていた勝ちたいメンタル、前に行くメンタルがすごく出た結果がハンドを引き起こしたかなと思う。みんなが諦めずに戦った結果かなと思います」
―終了直後、ピッチの選手は倒れ込んだが、ベンチはすごく喜んでいた?
「ベンチですもん(笑)。こんなに難しい試合を、こういうふうにできる。試合に出ている選手たちの精神力はすごいなと感じるし、サッカーは一人じゃないと言うのはあると思うけど、11人全員の気持ちが、ベンチも含めて、全員の気持ちが一つの方向に向かったときに、こういうことが起こると思う。ピッチの選手たちには申し訳ないですが、ベンチはすごく盛り上がりました(笑)」

●GK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
―失点の場面は?
「自分でも届くかなと思ったけど、指先のところで届かなかった。最後どうあれ、結果として(W杯出場を)決めることができたのは大きなことだと思う。みんなが最後まであきらめず、日本全体が後押ししてくれたから突破を決めることができたと思う」
―PKの場面は?
「最初は見れないかと思った。でも、最後は信じて(PKのシーンを見た)。ああいう形で最後に決めてくれてよかった」

(取材・文 西山紘平、河合拓、矢内由美子)

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