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世界一を見据えるMF本田「コンフェデはテストじゃない。勝ちに行く。超強気でね」

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 5大会連続のW杯出場決定から一夜明けた5日、日本代表は埼玉県内で会見を行った。来年のW杯制覇を公言するMF本田圭佑(CSKAモスクワ)は、会見の場で今後の課題として「個」を高めていくことを掲げ、チームメイトに宿題を課した。

「シンプルに言えば、個だと思います。個というのは、昨日、GKの川島選手がしっかりと1対1を守ったところを、さらに高めていく。今野選手がケーヒルに競り勝っていたところをさらに勝てるように磨く。(長友)佑都と(香川)真司がサイドで、個人で突破していたところをさらに高めて、あれをブラジル相手にできるようにする。ボランチの2人がどんなにプレッシャーに来ても、必ず攻撃陣にパスを供給できるように、そして守備ではしっかりとコンパクトに常にパスをしながら、ボール奪取できるように90分間やる。岡崎選手や前田選手が決めるところをしっかり決める。結局、最後は個で試合を決することがほとんどなので。もちろん日本の最大のストロングポイントっていうのはチームワーク。でも、それは生まれ持って、持っている能力なので。どうやって自立した選手になり、個を高められるか。自分が前に出る気持ちを強く持って集まっているのが代表選手だと思う。この1年は短いは短いが、考え方によっては、まだ1年もあるとも考えられる」

 会見後のミックスゾーンでは、自身の課題について聞かれると「たくさんありますね」と前置きし、長所を伸ばすことを意識したいと口にした。

「やれることは限られているので。自分の強みを再確認しながら、そういう部分にフォーカスしていくということと、1日24時間しかない中で、その時間の割き方が当然ながら世界で一番すごいチームにならないと、下馬評でいえば僕らがジャイアントキリングを起こすことはない。その情熱、想いが実際に行動に表れないと、そのクオリティはピッチの上では証明できないんじゃないかなと思います」

 日本代表は今後、11日にW杯最終予選のイラク戦を行った後、ブラジルへ渡り、コンフェデ杯を戦う。W杯を1年後に控えた中で、ブラジル、イタリア、メキシコという強豪と対戦できる絶好の機会だ。W杯の前哨戦と位置づけられることもある大会だが、本田はコンフェデ杯はテストの場ではないと強調した。

「テストじゃないんでね。しっかり勝ちに行くんで。それは揺るがないです。超強気でいきます」

 前日のオーストラリア戦で終了間際のPKを決め、日本代表を5大会連続のW杯に導いた本田の目には、世界一になる自分たちの姿しか映っていない。
(取材・文 河合拓)
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