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トップ下で先発も…MF香川「リズムをつくれなかった」

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[6.11 W杯アジア最終予選 イラク0-1日本 ドーハ]

 見せ場をつくれなかったわけでは、ない。MF本田圭佑に代わってトップ下で先発したMF香川真司は、前半26分にMF清武弘嗣と絶妙な連係を見せ、ラストパスを供給するなど、チャンスをつくり出した。しかし、「結果として得点が生まれなかったのは課題」と、満足した様子は見せなかった。

 前半、勝利以外の結果でW杯予選敗退が決まるイラクの気迫。そして、風下という状況に日本は苦しんだ。ハーフタイムにはロッカールームでも、風上に立つ後半に勝負に出ようと確認していたという。だが、「守備でいっぱいいっぱいになっている部分があったし、イヤなボールの取られ方をしていたから、その疲労がすごかった。そこでなかなかリズムをつくれなかった」と香川が言うように、後半もミスが多く目立った日本は、相手を押し込む展開にはできなかった。

「後半にギアが上がらなかったのは、僕の中では心残り。こういう試合は後半が大事になってくると思う。お互いに間延びした状況で、いかにチャンスを生み出せるかっていう試合になると予想していたので、物足りなかったかなと思います」

 終了間際の岡崎慎司のゴールで勝利した日本だが、香川は厳しい表情のまま「チームとして勝ち切れたことは、良かったと思います」と試合を振り返り、「次はまったく別ですから。すごく楽しみ。それに尽きます」と、コンフェデレーションズ杯に気持ちを切り替えた。

(取材・文 河合拓)

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