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「今日の勝利は大切だった」ザッケローニ監督会見要旨

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 日本代表は11日、イラク代表とW杯アジア最終予選で対戦し、試合終了間際にMF岡崎慎司が決めたゴールで、1-0と勝利している。直近の3試合未勝利だった日本だが、コンフェデレーションズ杯を前に、W杯最終予選を白星で締めくくり、アルベルト・ザッケローニ監督は「勝利してコンフェデ杯に行きたかったので、今日の勝利は大切だったと思う。選手たちにお礼を言いたい」と、選手たちを労った。

以下、監督会見要旨

―最後まで難しい試合になったと思いますが、試合の感想を?
「まず難しい試合になったのは、暑さと風の影響があったと思います。それに加えて、イラクは『この試合に勝たなければいけない』という状況でした。非常に勢いがありました」

―守備の全体的な評価は?
「前半は私たちが向かい風ということもあり、カウンターに苦労させられました。また、判断力にも暑さが影響したと思います」

―相手の攻撃に対応できていなかったと思うが?
「まず暑さというところもあり、チームがコンパクトに連動はできませんでした。また、相手がロングボールを多用してきて、ロングボールの後に起点をつくられて外を使われるのは、この暑さでは行き切れないところがありました。とはいえ、うちもチャンスをつくりましたし、得点を決められるくらいのチャンスはあったと思います。われわれは、予選を突破している状況でしたが、この試合でも今までチャンスのなかったメンバーを使いながら、勝ちにこだわる意識はありました。勝利してコンフェデ杯に行きたかったので、今日の勝利は大切だったと思う。選手たちにお礼を言いたいし、今日の試合に勝って終わろうというお願いをしていたが、その通りにやってくれました」

―細貝選手や伊野波選手ら、これまで使っていなかった選手はどうだった?
「出来は良かったと思います。当然、消える時間、切れる時間もありましたが、それは想定内というか、当たり前のことだと思います。マイクにしても、岡崎にしても、細貝にしても、試合勘がない中で、よくやってくれたと思います。本当によくやってくれて、彼らが止まる瞬間はなかったし、最後までよくやってくれたと思います」

―自陣でのファウルが多い印象だったが?
「そう思います。それも判断力が鈍っているからかなと思います」

―コンフェデに向けて、多すぎたと気にはならない?
「チームはそのことをよく分かっていますから」

―3人目の交代を代えたのは?
「他のカード(酒井高徳)を用意していたんですけど、そのタイミングで伊野波が気持ち悪いと訴えていたので。唯一、持っていたカードが高橋秀人だったので、彼を投入しました。長友や(香川)真司が、ちょっと落ちていたので、そこのどちらかを変えようかなと思っていました」

―香川選手を起用したが、本田選手がトップ下のときより高い位置にいたが?
「真司は、セカンドトップの選手だからです。私の考えですよ。サッカーはそれぞれの見方が違うところがいいことではないでしょうか」

―遠藤選手は最後にベテランらしい落ち着きを見せてくれた?
「遠藤のコンディション自体が上がってきています。ブルガリア戦から比べても、かなりあがっています。コンフェデに向けて、しっかり準備が進んでいるんではないでしょうか」

―岡崎選手が、また終盤にゴールを決めましたが?
「岡崎がやらなければいけないことは、まずゴールを狙うことです。彼にはどんどんゴール前に走ってくれというお願いはしています」

―もう一人のトップ下の中村選手は?
「良かったと思いますし、すぐに試合に入れたと思います。判断力にかんしては、まったく心配していません。非常に頭の良い選手なので、ピッチに立った時に何をするべきか分かっている選手です。彼は、トップ下が適性の選手だと思います」
(取材・文 河合拓)

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