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ザッケローニ監督が「世界を驚かす」発言の意味を説明

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 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が日本サッカー協会(JFA)の公式サイトで連載している手記を更新。W杯出場を決めた喜びや、4日のオーストラリア戦後に「世界を驚かす」と発言した意図などを語っている。

「W杯出場を決めたことは私の人生の中でも大きな出来事になりました。とてもうれしく思いますし、私を日本代表の監督として招き入れ、ワールドカップへの扉を開く機会を作ってくれた日本サッカー協会に改めて感謝の気持ちを捧げたいと思います」

 こう書きだしたザッケローニ監督は「チームを一番強くするのは何と言っても選手同士の競い合う心。これまで呼んだ選手は誰もがエゴを出すことなくチームの『和』を大切にしてくれました。激しく競争しながら相互の信頼関係も強い、本当に素晴らしいメンバーでした」と3年間、自身についてきてくれた選手たちに感謝の言葉を並べた。

 またサポーターについても「サポーターのことをサッカー界ではよく『12番目の選手』と言いますが、私は日本代表については『12番目』『13番目』『14番目』の選手だと感じています」と話し、感謝を示している。

 W杯出場を決めた4日のオーストラリア戦後にザッケローニ監督は「世界を驚かす」と高らかに宣言した。この発言の意図については「W杯優勝とか具体的なターゲットがあるわけではない」とした上で次のように説明している。

「ヨーロッパはアジアをサッカー後進国だと思っていますが、アジアも日本のサッカーも着実に成長を続けている。私が『世界を驚かす』と発言したのは、『ヨーロッパや南米と同じレベルまで、われわれが来ていることを示す』ということです。結果だけではなく、内容でも世界の強豪と五分の勝負を演じる。それがまさに世界を驚かすことになると思うのです」

 世界最速の予選突破を果たした日本代表にとって今後は本大会へ向けて強化の道筋が大切になってくる。「W杯本番でいい戦いをするためにコンフェデレーションズ杯が絶好のテストの場になるのは間違いない。自分たちがどこにいるのかを確認し、W杯までに何をすべきかが分かる絶好の場になる」。更なる高みを目指す日本代表にとってブラジル、イタリア、メキシコとの対戦は願ってもない相手。コンフェデレーションズ杯を“「世界を驚かす」予行演習”の場とする。

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