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バロテッリとのマッチアップに燃える吉田

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 強烈な身体、強烈なプレー、そして決定力。イタリアで最も警戒すべきFWマリオ・バロテッリを封じるべく、DF吉田麻也(サウサンプトン)が気合いを入れた。

「ブラジルはどこからでも攻められるが、イタリアはハッキリしている。バロテッリに対して裏に出るボールの精度が高い。バロテッリに対しては僕がマッチアップすることが多くなると思うので、しっかりケアしたい」

 メキシコ戦の決勝点となったバロテッリのゴールは、相手のCBが身体を寄せていたにもかかわらず、巧みなターンでスルリとかわし、素早いモーションから強烈なシュートを打って決めたものだった。

「良い選手だし、何でもできる選手。一人でも状況を打開できる」というのが吉田のバロテッリ評。ただ、特別な策を講じることはしない。「僕らは追い込まれているので力を発揮しないといけないけど、いつもどおりやりたい」と力を込める。

 練習前に行ったミーティングではザッケローニ監督から「自分たちのサッカーをしろ」と言われた。

「監督からは、メキシコ戦に出ていない選手も含めて、いつもの試合以上に多くの情報をもらっている。出てくる可能性のある選手についてはいろいろ教えてくれるので、その情報は助けになる」

 5月末から続いている今回の代表合宿では、プレミアリーグ終盤に股関節を痛めていた影響もあって別メニュー調整を余儀なくされることも多い。そのせいか、ブラジル戦では後半ロスタイムにあっさり裏を取られて3失点目を献上。吉田としてはどうしても疲れが出てしまう時間帯であり、途中出場でフレッシュな状態だったFWへの対応が厳しかったのは事実だが、完全に足が止まり、半ば諦めたような守備には反省点も多かった。

「自分たちがいつもやっているサッカーで勝ちたい」。吉田はきっぱりそう言った。

(取材・文 矢内由美子)

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