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[Y☆voice253]柏U-18DF中谷進之介「ユースで結果を残すしかない」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第253回目は柏レイソルU-18(千葉)の12年U-16日本代表MF中谷進之介選手(3年)です。

 1年時から強豪・柏U-18の主力を担ってきた注目CBは最終学年の今年、リーダーとしてチームを牽引。正確なビルドアップで攻撃を組み立て、「絶対に負けられない」という対人の強さで相手をシャットアウトするDFの今季の目標は?(取材日:4月27日)

―横浜FMユース戦(4月27日、3-6)は不甲斐ない試合に。人任せとなった部分を指摘されていた
「海外遠征でいい結果を残して、それが変に過信になってしまっていた。きょうはまず全然自分たちのサッカーができなかった。(クラブユース選手権で優勝した)去年と今年は絶対違うと思うんですけど、その中でこれだけ相手にボールを握られて、あんなにガンガン走られるのは自分たちのサッカーではない。守備の部分を変えようとしていてブロックをつくってハメに行こうとしていたんですけど、それがまずハマらなくて。きょうは局面局面で負けてしまっていた」

―ボールを失って取り返せなかった
「いつもは、取られた後も決められた方向に追い込めたりするんですよ。でもまず奥深いところまでボールを運べなかったことがプレッシャーのかからなかったひとつだと思います」

―相手のドリブルなどに振り回された
「最初のプレッシャーを対応されても後ろのオレらが落ち着いてやればいいのに、焦ってしまう。『来ても大丈夫』というメンタルを持っていればもっと防げたと思います」

―フワフワしたところで背後を突かれた
「奪われたあとガッと来られて、自分が出たところを背後突かれたり、後手後手でした」

―こういう負けも強くなるためには必要。まずはどこから変えていく
「最初は個で負けないこと。どれだけボールを回されても最後は局面局面で自分たちが勝っていかないとやっていけない世界だし、今は1対1で負けている。攻撃で仕掛けられないのは、相手も分かっていると思う。守備も負けたら意味ない。まずは守備の1対1、局面局面です」

―去年のいい時期も最後苦しんだことも知っている
「まずひとつの方向にみんなが向くこと。今(4月末時点)は目標がバラバラになってしまっている」

―個人的にもトップチーム昇格へ大事なシーズン
「今年はかかっている。キャンプ行って、結果を残せなくて。ちょくちょくしかトップに行けていない。ユースで結果を残すしかない。チームで結果を残せば絶対評価される」

―強みと課題
「ビルドアップをまず誰にも負けないようにすること。あと対人の強さを向こうに行って凄く感じているので、取り切る所で取らないと向こうではやられてしまう。楔のパスで負けないというのを最近は凄く意識しています。ユースとトップで守備の仕方が違うので、マークの受け渡しとか、コーチングとか。あと左足の精度ですね」

―代表だとアンカー
「こだわりはないですね。(今後も)多分CBでやると思う」

―去年結果を出したチームが、代が代わってもアメリカで結果を出してきた
「あの時はみんな優勝というひとつの方向へ向かっていた。きょうは結構みんな静かだったけれど、あの時は試合中にみんなしゃべっていた。雰囲気から大分変わっていましたね」

―気持ちが一つになれば。力はある
「まずはプレミア昇格。もうこれからは負けられない。あと天皇杯も行ければ、トップとできるので目指して行きたい」

(取材・文 吉田太郎)
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連載:「Youth star voice」

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