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[MOM800]JFAアカデミー福島MF金子翔太(3年)_清水内定MFがFK弾含む2発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.30 高円宮杯プレミアリーグEAST第7節 JFAアカデミー福島3-0東京Vユース 時之栖G]

 清水エスパルス加入内定のU-18日本代表候補MF金子翔太(3年)が王者・東京Vユースゴールに2発を叩き込んだ。まずは前半2分、ゴール正面左寄りの位置で獲得したFKから右足を振りぬく。PAやや外側から放たれた一撃が鮮やかにファーサイドのゴールネットを揺らして先制ゴールとなった。「立ち上がりのFKは少し緊張したんですけど、ブラジル戦のネイマールをちょっとイメージして、ニアかファーか迷ったんですけど、練習でもネイマールを意識してファーに蹴っていたのであれは狙い通りでした」。イメージ通りを体現した見事な一撃。ホームの観衆を沸かせるゴールでチームを勢いづけた。

 さらに前半27分には左サイドを破ったFW平岡将豪の折り返しを左足でゴールヘ沈めて2-0。また後半10分の3点目も中央でのキープから右サイドへ展開してゴールの起点となった。ボールを受けて前を向けば簡単には止まらない。また点差が開いた後もカウンターのフィニッシャー役となって存在感を放った。ただ本人の喜びは控え目。「きょうのプレーについては、2点は獲りましたけど、プロとして他の選手との違いをあまり見せられなかった。日頃の練習もそうですけど、点を獲るだけでなくて、他のプレーでも違いを見せていかなければいけないなと思っています」と高い意識を示した。

 清水からは非常に早い段階で評価を勝ち取り、5月の時点で内定を獲得。期待の大きさがうかがえる。また層の厚いU-18日本代表のアタッカー陣に食い込み、継続してメンバーに招集されるなど、注目度の高いMFは高校生活残り半年をどのように送るのか。「ボクとしてはボールを受けてから前へどんどん仕掛けていくプレーが持ち味だと思っているので、アシストだったり、ゴールというものをもっと増やしていかなければいけないと思っています」。今季5得点でプレミアリーグの得点ランキング首位タイへ浮上。エースはこれからレベルアップして、この日4位へ順位を上げたチームにさらに白星をもたらし、自身としても結果を残し続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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