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千葉が3発完勝4連勝、前節J2記録のG大阪は無得点で今季2敗目

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[7.7 J2第23節 千葉3-0G大阪 フクアリ]

 ジェフユナイテッド千葉がホームでガンバ大阪を3-0で下した。千葉はこれで4連勝。5月19日の松本戦以来の無失点勝利を快勝で飾った。対するG大阪は5月6日の神戸戦(0-2)以来、10戦ぶりの今季2敗目を喫した。

 1万5982人と今季のフクアリ最多の観衆が集まった注目の一戦。好調チーム同士の戦いとなったが、ゲームは思わぬ一方的な展開となった。

 中3日で迎えたJ2リーグ戦。3連勝中の千葉は前節・富山戦(2-1)と同じメンバー。一方のG大阪はDFラインを若干変更。前節岐阜戦で失点に絡んでしまったDF西野貴治に代えてDF岩下敬輔が2試合ぶりに先発復帰。DF加地亮も2試合ぶりにスターティングメンバーに名を連ねた。

 立ち上がりは前節・岐阜戦でJ2新記録となる8得点を記録したG大阪が主導権を握った。7分、FWパウリーニョが軽く浮かせたクロスにFW平井将生が合わせるがサイドネット。同11分にはパウリーニョがミドルシュートを放つがクロスバーを叩き、得点を奪うことは出来ない。

 すると直後に試合が動く。前半12分、MF大塚翔平のスルーパスにDF米倉恒貴が反応。飛び出したGK藤ヶ谷陽介を冷静なチップキックシュートでかわしてゴールネットを揺らした。

 前半19分にもミドルシュートがクロスバーを叩くなどリズムをつかんだ千葉は同23分、左サイドの高い位置でDF高橋峻希が高い位置でボールを奪い大塚にパス。大塚は右足をPA外から振り抜き、豪快にゴールネットを揺らした。

 大塚はG大阪の下部組織出身。12年3月に千葉に期限付きで加入すると、今季からは完全移籍を果たしていた。古巣に成長を見せつける恩返し弾となった。

 これ以上離されるわけにいかないG大阪も好調攻撃陣が得点を奪いに行く。しかし前半32分の平井のスルーパスにパウリーニョが反応した場面でもDF山口智がしっかりケアするなど、決定的な仕事をさせなかった。

 後半に入っても千葉が順調に加点する。13分、左サイドからのFKを獲得すると、MF伊藤大介がゴール前に蹴り入れる。飛び込んだ山口が打点の高いヘッドで合わせて3点目を奪った。

 直後にG大阪はメンバー交代。後半14分にMF阿部浩之に代えてFW川西翔太、MF二川孝広に代えてMF大森晃太郎と、2枚同時にカードを切る。さらに同27分には早くも最後のカードを切り、MF内田達也をピッチに送り込み、MF今野泰幸をFWに上げて勝負に出た。

 しかし焦りの見えるG大阪に対して千葉は落ち着いた試合運びを見せる。山口を中心としたDF陣、GK岡本昌弘がゴールにしっかりカギをかける。同35分の今野が放ったミドルシュートも岡本が横っ飛びでしっかり弾き出した。その後も交代枠を上手く使いながら、ゲームを終わらせた。

 首位相手に完勝した千葉。順位は5位のままだが、勝ち点を41に伸ばし、ガンバとの勝ち点差を8とした。一方の記録的大勝後の一戦でまさかの完封負けを喫したG大阪。愛媛に勝利した2位神戸との勝ち点差は2となった。

(取材・文 児玉幸洋)

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