beacon

「継続することが大事」長友がNIKE FC、中高生選手たちへメッセージ

このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本代表DF長友佑都(インテル)が夢へ向かって努力している中高校生プレーヤーたちへ向けてメッセージを送った。長友は7日、ナイキジャパンが育成年代に向けて行っている特別強化プログラム「NIKE FC」の7月セレクション(埼玉県内で開催)にスペシャルゲストとしてサプライズ登場。長友は“スカウト”のひとりとして真剣な表情で選手の動きをチェック、選考を行ったほか、参加者との質疑応答にも笑顔で応じていた。

 NIKE FCは所属チームの練習に加えて、さらにサッカーに対して貪欲に取り組む中高生選手たちをサポート。「上手くなる」「ライバルに差をつける」ために本気でレベルアップしようとしている選手たちが、海外での指導経験豊富なコーチ陣たちの下でプログラムに取り組んでいる。今回のセレクションの勝者は7月25日にアーセナル(イングランド)の名将・アーセン・ベンゲル監督から直接指導を受けることができる。自分自身の将来を切り拓くことにつながるかもしれない。

 そのメンバー入りをかけたセレクションを間近でチェックした長友は「自分たちの部活動がある中で、ここに来ているということは本当に意識の高さを感じるし、きょう本当にエネルギーを感じさせてくれる姿を見ることができた。昔の自分だったら、ここまで意識高かったのかなというくらい、彼らのやってきたことだったりは素晴らしいと感じる。(きょうは)ボクも学ばされましたね」と選手たちの情熱あふれるプレーについて嬉しそうな口調で語っていた。
 
 大事なことは「継続すること」だ。今や日本代表不動の左SBで世界的ビッグクラブであるインテルの一員としても活躍する長友だが、名門・東福岡高時代や明治大入学当初は決して知名度が高かった訳ではない。上手い選手や目立つ選手は他にもいた。ただ、そのような状況でも夢が変わることはなかった。支えとなったのは「誰にも負けない」と言い切ることのできる努力を続けたこと。「高校時代はとにかく自分自身を追い込んでいた。朝練も自分でやったり、終わってからの練習も誰より遅くまでやっていたというのは自分の中である。『人よりもやる』という気持ちでやっていましたね。誰よりもやってきたという、それは自信になっている部分がある。それは試合終盤になっても『オレは人よりもやってきた』と。そして『相手選手よりもやってきた』という自信は活きていると思いますね」。

 長友はNIKE FCや中高生プレーヤーへ向けて「プロになること、世界に出ること、夢があったので、それがあるから(自分は)頑張れた。彼らも夢を持っていると思うので、それをどれだけ信念を持ってできるかだと思う」とエール。そして「このような姿勢を継続してほしい。やる気あるプレーを継続してほしいと思います。(満足することなく)これ以上にやってほしいし、継続することが大事。そう思いますね」と継続性の大切さを説明し、将来の日本サッカーを支える選手たちの台頭に期待を寄せた。

(取材・文 吉田太郎)

TOP