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柿谷と好連係を見せた高萩 「もっともっとよくなる」

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[7.21 東アジア杯 日本3-3中国 ソウル]

 トップ下の位置からチャンスをつくった。先発でA代表デビューを果たしたMF高萩洋次郎(広島)は0-1の前半33分に左CKから同点ゴールを演出。2-1で迎えた後半16分には鋭い縦パスをFW柿谷曜一朗(C大阪)に通し、FW工藤壮人(柏)のゴールにつながった。

「チームが集まったばかりなので、やることをハッキリしないとうまくいかない。シンプルにプレーして、自分の良さを出せればと思っていた。前半の途中ぐらいからはボールを受けて出すという形を何回か出せた」

 積極的にボールに絡んで攻撃の起点となると、タイミングの良いスルーパスでチャンスを演出した。「まだ集まって2、3日しか経ってない。もっともっとよくなると思う」。急造チームの中でつかんだ手応え。特に1トップに入った柿谷とは近い距離を保ちながら、息の合ったコンビネーションを披露した。

「3点目の場面では(柿谷)曜一朗が抜け出すボールも出せた。カウンターからパスで裏を狙えるのが自分の良さ。もっともっと出していきたい」。日本のトップ下に君臨するMF本田圭佑とはまったく違うタイプ。本田のような強靭なフィジカルとキープ力はないが、少ないタッチでのゲームコントロールと類まれなパスセンス、スペースがある状況での一発のキラーパスは大きな武器になる。

 柿谷も「あと2試合、また一緒に出れたら、もっと合わせていける。すごくやりやすいというか、単純にうまいなと思った」と、相性の良さを肌で感じていた。終盤は運動量が落ち、守備で軽さもあったが、高萩&柿谷のコンビが新たなオプションとなる可能性も感じさせるデビュー戦だった。

(取材・文 西山紘平)

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