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デビュー戦ゴールから一夜明けの柿谷「残り2勝して優勝する」

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 日本代表は中国戦(3-3)から一夜明けた22日、韓国北部の坡州(パジュ)で練習を行った。中国戦に先発した11人はクールダウン中心の軽めの調整。控え組はパス回しやフットバレーなどで汗を流した。

 中国戦で史上26人目の代表デビュー戦ゴールを決めたFW柿谷曜一朗(C大阪)は、練習中もチームメイトのMF山口螢と時折談笑するなど、リラックスした表情。中国戦に関してあらためて聞かれると、「ゴールできたことはうれしかったけど、試合に勝てなかったから悔しい。でも、もう1試合も引き分けている(韓国対オーストラリアも0-0)ので、残り全部勝てば優勝できると思う」と気持ちを切り替えた様子を見せた。

 中国戦では1トップで先発して1得点1アシストと及第点以上の結果を残したが、内容でも国際舞台で1トップとして通用するものを見せられたのは大きい。

 次の相手となるオーストラリアのDFは中国以上にサイズが大きいが、第1戦でコツもつかめたようで、「大きい相手に対して1トップをやるときは動き出しが大事。相手より速く動き出すことを心がけている。でもそれだけではなく、五分五分のボールのときも怖がらずに思い切って体を投げ捨ててぶつかって行くことも大事。それがこぼれてチャンスになることもあるので」と、言葉がよどみなくあふれる。

 代表デビューと初ゴールということで、多くのメールが来たというが、「返すのが大変なので、電源を切っていた」とのこと。それでも尊敬する森島寛晃氏からの「おめでとう」というメールにはしっかり返信したという。また、ドイツでキャンプ中の清武弘嗣からは電話があり、そして乾貴士からはメールが来た。一方、相変わらず香川真司からは音沙汰なし。「冷たいっすね」と苦笑いを浮かべたが、先輩や元チームメイトからの“ひと声”は新たなパワーになる。

「このチームにはこれだけの選手がそろっているので、試合を重ねれば間違いなくもっと合ってくる。次にまた試合をやるのが楽しみ」と、意欲を新たに燃やしていた。

(取材・文 矢内由美子)

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