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7/23A代表練習後の選手コメント

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 日本代表は23日、韓国北部の坡州(パジュ)で練習を行い、25日のオーストラリア戦に向けて調整した。戦術練習ではFW豊田陽平(鳥栖)、FW齋藤学(横浜FM)、DF鈴木大輔(柏)が主力組とみられるチームに入り、フィールド選手では中国戦の先発メンバーから3人を入れ替える可能性が出てきた。

以下、練習後の選手コメント

●FW豊田陽平(鳥栖)
「いいトレーニングが積めているし、しっかり意図やコンセプトを理解してやろうと思っている」
―クロスからの練習が多かったが?
「駒野さんのクロスはすごく意識しているし、Jリーグでもイメージがある。クロスボール(に合わせる)というのは自分の強みだし、しっかり出していきたい。練習からそれぞれの選手の特徴を見ながらやっていたけど、口で言うのは簡単なので。試合の中でうまく合わせていきたい」
―中国戦では出番がなかったが?
「出られなくて準備するだけに終わった。次こそはという気持ちが出た。チャンスが来たときに、しっかり出せるようにしたい」
―オーストラリアは長身選手が多いが?
「190cm台の選手もいると聞いている。楽しみです。ぶつかるところは苦にしない。そこは楽しみです」

●FW齋藤学(横浜FM)
「まずチームありきなので、チームのルールを守って、その中で良さを出していければ」
―相手は大柄な選手が多いが?
「基本、だいたい自分より大きな相手なので、やることは変わらない。スピードとかで違いをつくれればいいかなと思う」
―先発になりそう?
「いや、よく分からない。どっちなんだろうって。チャンスがあればという感じです」
―中国戦は途中出場だったが、スタメンで出たらどんなプレーをしたい?
「相手との駆け引きが生まれてくるので、最初から出られれば、一から駆け引きできるかなと思う」
―サイドの動きは整理できた?
「動き方は分かっていたけど、自分は今まで(中に)入っちゃうことがあったので」

●FW柿谷曜一朗(C大阪)
―オーストラリア戦に向けての練習だった?
「チームとしてのやり方は、2チームに分かれてだったけど、いろいろ説明があった。体に染みこませられればいいと思う」
―サイドを意識していた?
「そうですね。クロスからの入り方はいつもと変わらないと思うけど、もう少しパス回しに参加するのも一つのやり方かなと思う。でもあまり下がりすぎずにやろうと思う」
―今日はトップ下でやっていたが?
「中国戦では一番前で出て、自分の中では整理しながらやっていたので、次、もしトップ下ならまたいろいろ探りながらのところはあると思うけど、思い切ってやりたい」
―トップ下だとつなぐ意識がより強くなる?
「それはもちろん。一番前だと裏を常に狙う動きが求められるけど、トップ下は一番前ではないので」
―トップ下で求められるプレーのイメージは?
「イメージしてどうこうというより、やってみないと分からない。試合でできる限り自分なりに頑張ってみます」
―中国戦では守備のラインが下がってしまっていたが、前の選手としてどう改善していきたいか?
「僕らが前でボールをキープできれば時間は使えるし、僕らが守備に帰ってクリアすることもできる。チームとしてできることはいっぱいあると思う」

●FW原口元気(浦和)
―最初のミニゲームだけ別メニューだったが?
「あれは唯一、ゲーム形式だったので、中国戦で右足首をひねって少し腫れていたので、そこは抜けていろということで大事を取りました。でも明日からは全然、全部できると思います」
―中に切れ込んだときに、そうじゃなくてサイドを深くえぐれと指示を受けていたが?
「オーストラリアに対しての一つのアイデアだと思う。その練習だった」
―サイドを使っていこうということ?
「そうですね、多分。相手は結構絞ってくると思うので、逆サイドが空いてくるというスカウティングだと思う。コンセプトとしては今までやってきたことを出しつつ、今度はそういう攻めをしようということです」

●FW山田大記(磐田)
「楽しいです。戦術的な練習が多いけど、いろいろな選手とやれるのは刺激になる。充実の表情? それはないです(苦笑)」
―監督は細かい?
「そうですね。でもイメージ的には分かりやすい。ジュビロで前に要求されていることと同じだし、サッカー観は理解しやすい。違和感はあまりないです。狙いは言われなくても分かる気がします」
―戸惑いはない?
「ないですね。ただ、プレースピードが上がるし、動きながら受けろというのを言われるし、動いている選手に出せとすごく言われる。やっぱりプレースピードが上がったなという印象で、そこが代表の難しさなのかなと感じる」
―セットプレーの練習では左足で蹴っていたが?
「Jリーグでは蹴ったことないです。駒野さんに蹴ってよと言ったんですけど、指名だったので……。インスイングの方が良いのかなと思って(右CKの位置から)左で蹴りました」
―大学では蹴っていたのか?
「蹴るとしたら左右どちらでもいいですけど、両方とも蹴れないと言っても過言じゃないです。両方蹴れると言えば両方蹴れるけど、両方蹴れないと言えば蹴れない(苦笑)」
―ショートコーナーもやっていたが?
「スピードとかテクニックで勝負しないと、単純なパワーでは、特に次のオーストラリア戦では高さでの勝負は難しい。セットプレー一つにしても、そういう工夫が必要なのかなと思う」
―第1戦を外から見て、攻撃陣としてラインを下げないように貢献できることはある?
「守備のスイッチが入っていないというのは感じていた。それはチームとしての課題なので、出ている選手が共通して持っているべきこと。今はミーティングでもだいぶそういうことを言われてみんなが理解していると思うので、だれが出ても次は修正できると思う。ただ、外から見ているのと中では違う。どういう声が中でかかっていたのかというのがある。逆に『行くな』と言われてディレイしていたのかもしれないし、そこは分からないね。まずは中でしっかり合わせることが大事で、その質を向上させることが大事」
―ザックジャパンのサッカーをどう見てきたか?
「サイドハーフのスタートポジションはワイドですね」
―香川選手はそれがしっくりこないようだが?
「うーん、でもうまく変化していると思いますけどね。(監督の言うことが)すべてじゃないですから。今、僕らは新しい選手が多くて、基本的なオーソドックスなことを教えられているという感じですね」
―トップ下も監督の構想にあるようだが?
「まだここで練習はしていないけど、やれと言われればどこでも大丈夫です。ジュビロでもこないだの鹿島戦で途中から『真ん中に入れ』と言われてトップ下をやっていたから、違和感はないですね」

●MF青山敏弘(広島)
―中国戦では手応えをつかめた?
「自分の良さを積極的に出すことはまだできなかったけど、それはこれから。コンセプトは理解できているし、そこからいかにプラスアルファをグラウンドで出していくか」
―中国戦ではよく縦パスが入っていたが?
「前の受け手が動いてくれるので出しやすいし、2列目のサポートも入って、いい連動性ができていた。縦のボールは自分の特長。そこをコンスタントに出して、ビルドアップからいかに裏に出すかを意識した」
―修正点は?
「すべてミスからだったし、そのミスをしっかりなくすこと。それがなければまったく問題なかった。みんなの意識がズレていってのミスだったから修正できると思うし、立ち上がりに1点取られて、自分もチームもナーバスになったところがあった。そこから3点取れる力はあるし、相手に流れを渡す前に試合を決め切ることを意識したい」

●DF鈴木大輔(柏)
―中国戦を外から見てどう思った?
「ラインコントロールが最終ラインには求められているので、そこを中心的に見ていた。相手がボールを持っているときにいかにコンパクトにするか。できている時間もあったし、ラインが下がっている時間もあった。どういうときがいい時間帯かを見ることができた。フォーメーション練習でも確認できているし、あとは実戦でどれだけ自分が主導権を取れるか」
―ビルドアップも求められる?
「CBが持ち上がってビルドアップに参加して、サイドで数的優位をつくる狙いがある。自信を持って攻撃に参加したい。柏で3バックの右サイドもやったから、ビルドアップの持ち出しはチームでやっていたし、初めてではない」
―具体的に「できている時間」というのはどういうとき?
「前からいい守備ができているとき、ファーストディフェンスがハッキリしているときが一番いいとき。前からしっかりプレスがかかっていたらDFラインを押し上げられるけど、そこがハッキリしていないと後ろも押し上げられない。DFラインからFWにファーストディフェンスをハッキリさせたい。全体をコントロールできるような守備が求められる。後ろからFWに要求することは多い」

●DF栗原勇蔵(横浜FM)
―オーストラリア戦に向けて。
「中国戦では自分のミスで早い時間帯に失点した。こっちのペースで試合を運ぶことができればと思うので、先制点を取るまで耐えながら、頑張ってラインを上げて、コンパクトにやりたい。相手は高さ、強さがあるので、そういうところで負けないようにしたい」
―20日のオーストラリアと韓国の試合は見た?
「見ていません」
―今日の練習ではサイドを使うことを意識していたが?
「今日は攻撃のときの意図、ボールの動かし方を練習した。相手は中が堅いと思うので、うちはサイドを使いながらやっていきたい。中がそろったら簡単に攻められないので、早く攻めることも意識している」
―戦術練習では鈴木大輔選手と組んでいたが?
「だれが出るかも、自分が出るかも分からないけど、準備はしっかりしたい。ラインの押し上げが日本の生命線だと思うので、そこをどこまで押し上げていくか。それができればうちがボールを支配できると思う。一緒に組むCBがだれになるか分からないけど、CBを中心に声をかけてラインをコントロールしていきたい。新しく入ってきた選手もいるので、(初戦の)自分のミスもあるし、しっかり自分がやっていきたい」

●DF槙野智章(浦和)
―練習前のミーティングは?
「監督からいい点、悪い点を言ってくれたので、個人的にもいい点、悪い点が見えた。オーストラリアは映像を見ても、高さがある。中で勝負してくるやり方なので、逆にこっちはサイドを使えるかなと思う。入りの10分と終わりの10分。いい入りをして、いい終わり方ができれば」

●GK西川周作(広島)
「人数はいるけど人に付けていないというのは一番の問題というのをみんなで話し合ったので、1試合目よりは2試合目というように、いい守備でいい試合をできれば、勝つチャンスがあると思う。まずは無失点にこだわってやっていきたい」
―前の方から追ってほしい?
「そうですね。前線のところから限定してもらえれば、みんなで前にいくチャンスもできると思うし、まずどこを狙うかをみんなで決めてやっていければいいと思う」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)
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