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ブラジル人GK先発の湘南、川崎Fに逆転勝ちで降格圏脱出

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[7.31 J1第18節 川崎F1-2湘南 等々力]

 湘南ベルマーレはアウェーで川崎フロンターレに2-1で逆転勝ちし、2試合ぶりの白星を飾った。後半戦初戦で勝ち点3を挙げると、磐田、甲府を抜いて15位に浮上し、降格圏を脱出した。川崎Fは連勝が2で止まり、ホームで今季初黒星を喫した。

 湘南は中断期間に獲得したFWウェリントン、GKアレックス・サンターナを先発起用。川崎Fは前半3分に右サイドを崩して、いきなりMF中村憲剛が決定機を迎えたが、シュートはアレックス・サンターナが鋭い反応で弾く。23歳のブラジル人GKはその後もJデビュー戦で再三の好セーブを見せた。

 川崎Fは前半44分、セットプレーのセカンドボールをMF稲本潤一がつなぎ、こぼれ球をFW大久保嘉人が角度のない位置から押し込んだ。大久保の3戦連発となる今季13点目が先制点。大久保は得点ランキングでもFW佐藤寿人(広島)、FW豊田陽平(鳥栖)と並んでトップタイに立った。

 中断前に浦和戦(4-0)、大宮戦(3-2)と上位勢に連勝してきた川崎Fだったが、この日は守備陣が耐え切れなかった。湘南は後半11分、MF永木亮太の右CKからDF遠藤航が稲本の前に走り込み、ヘディングで叩き付ける。今季、ケガで出遅れた背番号3の今季初ゴールで同点に追いつくと、同21分にはFWキリノが左サイドを縦に仕掛け、マイナスのクロスをFW高山薫が体ごと胸で押し込み、2-1と逆転した。

 川崎Fの下部組織出身で、川崎F U-18から専修大をへて湘南に入団した高山は「等々力は思い入れのあるスタジアムだったので、点を取れて勝ててよかった」と喜び、ゴールシーンについては「(どこに当たったかは)分からないです。体をぶつけるだけだった。泥臭いゴールを決められてよかった」と照れ笑いを浮かべた。。

 川崎Fは後半42分、FWレナトがPKを獲得。絶好の同点機だったが、大久保のキックは左ポストを直撃。試合後、ゴールを守ったアレックス・サンターナのもとへ駆け寄った高山は「今まではこういうところで失点して、なかなか勝てていなかった。今日は助けられたと思う」と、助っ人GKに感謝していた。

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