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PKをもらえなかった横浜FM 俊輔「何か悪いことしたかなぁ?」

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[7.31 J1第18節 横浜FM1-1柏 日産ス]

 試合後も到底、納得はできなかった。横浜F・マリノスは31日に行われたJ1第18節の柏レイソル戦で後半44分にオウンゴールで同点に追い付かれ、勝ち点3を挙げることができなかった。シュート数で12対6と柏を圧倒したように、ほぼ試合の主導権をつかんでいた。しかし、前半31分のFWマルキーニョスのゴール以後、追加点のチャンスを生かしきれなかった。

 村上伸次主審のジャッジも、前半から横浜FMにとってかなり厳しかった。ドリブルで相手を引き付けてパスを出す。そこから前に抜け出そうとしたところを、相手に体当たりで止められても笛は鳴らない。後方からユニフォームを引っ張られても、『プレーオン』と流される。前半から選手たちは、明らかに苛立っていた。

 もっとも受け入れられなかったのは、1-0で迎えた後半27分の場面だろう。「守備でブロックをつくっても、誰がボールに行くのか。今日は明確にならなかった」と、柏のMF大谷秀和は反省したが、その隙を突くように、横浜FMのMF中村俊輔がドリブルを仕掛けて行った。対応の遅れた柏は、DF鈴木大輔が後方から中村を引き倒した。しかし、ここでも笛は吹かれずに、PKは与えられない。中村のFKがバーを叩いた場面。マルキーニョスがカウンターから抜け出した場面と、他にもいくつかの決定機はあったが、このシーンも試合のハイライトと言えるだろう。

 ミックスゾーンに現れた中村は「オレ、あの審判に何か悪いことしたかなぁ?」と首を傾げ、その場面について「思いっきりPKでしょ。つかんでるんだもん」と吐き捨て、ミックスゾーンを出て行った。

 樋口靖洋監督も判定について、「思うところは多々あります」と、言葉を選びながら語り、「選手たちは、すごくタフに、倒れないように、なんとかプレーしていただけに、そこはしっかり見てほしいと思いますし、選手たちも戦っていたと思います」と、イレブンを擁護した。

(取材・文 河合拓)

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