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東アジア杯デビュー組6人が生き残り、ザックお気に入りは青山?

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 日本サッカー協会は8日、ウルグアイ戦(14日、宮城ス)に臨む日本代表メンバーを発表した。若手主体の国内組で初優勝を飾った東アジア杯組からは10人が引き続き選出され、東アジア杯で代表デビューしたFW柿谷曜一朗(C大阪)、FW豊田陽平(鳥栖)、FW工藤壮人(柏)、MF山口螢(C大阪)、MF青山敏弘(広島)、DF森重真人(F東京)の6人が代表に“生き残り”を果たした形だ。

 一方、東アジア杯で活躍した選手の中でもFW大迫勇也やFW齋藤学、FW原口元気らは落選となった。しかし、アルベルト・ザッケローニ監督は「東アジア杯に選ばれたメンバーはよくやってくれたが、全員を呼べるわけではない。今回は招集されなくても、次回以降、招集される可能性はある」と言及。「選ばれなかったからといって、東アジア杯で悪いパフォーマンスだったわけではない。すぐにではないかもしれないが、全員がいずれ代表に選ばれるだけの力を持っていると思う」と、引き続き所属チームでの活躍を見守り、今後のタイミングによっては招集の可能性も示唆した。

 東アジア杯デビュー組で今回も招集された6人のうち、特に注目を集めるのは柿谷と豊田だろう。指揮官は「メンバーに入ったからといって(ウルグアイ戦に)出場するわけではない」と指摘するが、1トップのポジションは常連のFW前田遼一、FWハーフナー・マイクの招集が見送られた。FW岡崎慎司やFW本田圭佑を1トップで起用する可能性もあるが、現実的に考えれば、柿谷、豊田に出場のチャンスがめぐってくるだろう。ザッケローニ監督自身、この2人に関しては「できるだけゲームでも使っていきたいと思っている」と明言している。

 工藤、山口、青山、森重の4選手に関しては、海外組を含めた代表常連組とのポジション争いが待っている。ウルグアイ戦は国際親善試合のため、交代枠も6つある。何人かには途中出場のチャンスがあってもおかしくないが、2日間の練習でどこまでアピールできるかだろう。

 ザッケローニ監督はメンバー発表会見の席でわざわざ青山の名を挙げ、期待の高さをうかがわせた。

「例えば青山に関しては、(東アジア杯前にも)一度だけ代表の短期合宿(11年8月に札幌で行った代表候補合宿)に呼んだことがあった。代表チームに来たのはそれだけだったが、3年間、彼のことを見てきたし、本人のケガもあって呼べないタイミングもあった」

 そう明かすと、「彼のことは個人的に気に入っている。3年前から彼がいいプレイヤーであることは分かっている」と力説した。MF長谷部誠、MF遠藤保仁の2人に依存してきたボランチのポジション。東アジア杯MVPの山口を含めた“新戦力”がチャンスをつかみ、存在感を示すことはできるか。

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(取材・文 西山紘平)

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