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「うれしいというか、懐かしい」、千葉FW森本が2601日ぶりJ復帰

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[8.25 J2第31節 千葉1-1岐阜 フクアリ]

 セリエAのカターニアから今夏、ジェフユナイテッド千葉に電撃加入したFW森本貴幸が、25日に行われたFC岐阜戦でJ復帰を飾った。東京Vに在籍した2006年7月12日のJ2第27節、ユアテックスタジアムで行われた仙台戦以来のJリーグ戦出場。約7年ぶり、実に2601日ぶりのJ復帰を果たした。

 14日に加入が発表され、15日に入団会見を行った森本だが、移籍証明書等の発行の遅れにより、登録が1週間遅れていた。ようやく23日にJの選手登録が完了。「自分は最初から出るつもりで準備していました」と個人的には準備万端で臨んだジェフ初戦だったが、ベンチスタートを言い渡された。

 出番が回ってきたのは後半34分から。「うれしいというか、Jの舞台が懐かしいなと感じました」。アディショナルタイムも含め出場時間は約15分間にとどまったことについては、「もう少し早くから出たいなという気持ちでした」と悔しさを見せた。さらにシュート1本は放ったものの無得点に終わったことについても、「自分としては点を狙うというのが自分の仕事だと思う。ボールを収める部分であったりというのを大事にしていきたい」とストライカーとしての本能をのぞかせた。

 しかし「コンディションが長い間できるような感じではなかった。やっても20分かなと考えていた」と話した鈴木淳監督は、「出来としては良かったと思う。前線で起点にもなっていたし、守備の方でも非常に良かったと思います」とプレーぶりには及第点の評価を与えた。今後についても、「(ケンペスとの)2トップもあるだろうと思いますが、一番大事なのはコンビネーションの部分。誰と組み合わせたらいいのかというのを今後のトレーニングで見極めていきたい」と想像を膨らませていた。

 チームは2戦連続ドローで、未勝利は4戦に伸びた。順位も長崎にかわされ、第25節より守ってきた3位の座を明け渡した。正念場を迎えている千葉。J2も残り11試合。ラストクオーターを乗り切るためにも、森本の加入を起爆剤としたい。

(取材・文 児玉幸洋)

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