beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

信念見せる背水のDF吉田「ライン下げない」

このエントリーをはてなブックマークに追加
 コンフェデレーションズ杯3試合9失点、ウルグアイ戦4失点で岐路に立たされている守備ラインのリーダー格、DF吉田麻也(サウサンプトン)が「やり方は変えない。ラインを下げて戦うことはない」と、“攻撃的守備スタイル”を貫くことを強調した。

 ザッケローニ監督が代表合宿初日に用意した練習メニューは、その9割方が守備の確認だった。選手を4-2-3-1の並びで均等な距離間で配置し、頻繁にボールを止めて言葉で説明しながらのトレーニング。最後には3-4-3の確認も行ったが、指示内容は細かくも実に基本的であり、だからこそ選手たちからは“緊迫感”が漂っていた。

 アジア相手の試合では高い位置でボールを奪ってからの攻撃が冴え、引いて守る相手に対してもしっかりとチャンスをつくることのできるチームへと成長を遂げてきた。ところが、戦いの舞台が世界レベルになると状況は一変。ミスを重ね、失点の止まらないふがいない姿を露呈し、戦い方の変更も議論されるようになった。
 
 そういった流れの中、今回注目されたのは、ラインの高さをどの位置に設定するかだった。この日の練習で徹底されていたことは「ラインは高く、カバー、スライドを素早く忠実に」ということ。吉田は「ラインを下げて戦うわけではない。ラインを高く保ちつつもしっかりコントロールしていく」と説明し、「守備のことは監督、選手全員の共通認識。アジアでやれていたところも、これからはもっと神経を研ぎ澄ませてやっていかないといけない。よりリスクマネジメントに重点を置いていきたい」と強調した。

 ザッケローニ監督からの信頼に対する感謝の気持ちも強い。

「信頼して使ってもらっていることはすごくうれしい。僕だけでなく、DF陣全員が監督の信頼に応えられるように頑張らないといけない。守備のところの改善は急務。1試合ずつ、結果を出していきたい」と力を込める。

 ウルグアイ戦後、守備的なスタイルに変更する必要性があるのではないかという考えを示唆したDF内田篤人(シャルケ)も「守備のやり方でチームがバラバラになることはない。やっている僕らがしっかり同じ方向を向いてやっていきたいと思う」と言い切った。

 守備的にして弱点を糊塗するのではなく、リスクマネジメントの意識を高めることで改善する。攻撃的スタイルは決して変えない。その信念を貫くためにも、試合で結果を出すことが要求される。

(取材・文 矢内由美子)


TOP