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代表できっかけつかみたい香川 「弾みを付けて帰れるように」

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 大阪合宿中の日本代表は3日、大阪府内で練習を行った。この日の練習からFW香川真司、MF長谷部誠、DF長友佑都、DF酒井高徳、GK川島永嗣が合流。追加招集のDF槙野智章もさっそく練習に加わり、全23選手で6日のグアテマラ戦(長居)に向けて調整した。

 前日2日に帰国した香川。長距離移動による疲れか、時差ボケの影響か、合流初日となった練習中の表情はどこか浮かなかった。プレミアリーグでは開幕から3試合連続で出番なし。1日のリバプール戦はベンチ外だった。

 公式戦出場は、後半39分から途中出場した8月11日のコミュニティーシールドまでさかのぼる。6日のグアテマラ戦(長居)に出場すれば、26日ぶりとなる。今季からマンチェスター・ユナイテッドを指揮するデイビッド・モイーズ監督の下、厳しい状況に立たされている日本代表の10番。クラブはこの日、モイーズ監督の愛弟子あり、トップ下を主戦場とするベルギー代表MFマルアン・フェライニの獲得も発表した。

 フェライニの加入がポジション争いをさらに激化させることについて香川は「それは当たり前のこと。やるだけです」と即答する。「とりあえず開幕から出ていない。でも、やることは変わらないし、新監督の下、アピールするだけ」。アトレティコ・マドリーや古巣のドルトムントが獲得に乗り出したとの報道もあったが、2日で今夏の移籍市場は閉じ、ユナイテッド残留が正式に決まった。あとはもう自分の力でポジションを勝ち取っていくしかない。

「(代表で)2試合が終わって、弾みを付けて帰れるように」。コンディションや試合勘も不安視される中で迎える6日のグアテマラ戦、10日のガーナ戦。「コンフェデ、ウルグアイ戦と、攻守で課題が出ている。今回は2試合あるし、しっかり自分たちのサッカーをしたい」。日本代表を取り巻く不穏な雰囲気を振り払うプレーが、ユナイテッドでの自分自身の未来にもつながるはずだ。

(取材・文 西山紘平)

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