beacon

ボアテング、クロップからのメールに「まだ返信してないよ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 8月30日にミラン(イタリア)からシャルケ(ドイツ)への移籍が決まったMFケビン・プリンス・ボアテングだが、かつて所属していたドルトムントのユルゲン・クロップ監督からのメールには、まだ返信していないようだ。

 ボアテングは2008-09シーズンには、シャルケのライバルクラブでもあるドルトムントに在籍。09年1月からわずか半年間だったが、クロップ監督の下でプレーしていたことがある。

 ドルトムントは9月1日のフランクフルト戦(4-1)に勝利したが、試合後の会見ではクロップ節がさく裂。移籍の発表された30日に自身の息子からのメールでボアテングのシャルケ移籍を知ったと明かすと、おもむろに携帯電話を取り出した。

「ほら、11時1分にそう(SMSを)書いたよ。『?』を8つもつけたね!」と「シャルケ????????」と表示された画面を披露。「彼から返信はないよ。恥ずかしがることはないのに。全てはOKだから」とおどけて話した。

「彼とはずっと連絡を取り合っていたよ。良い奴だったね。今朝までは(笑)。しかし、本当に驚いた。シャルケは急にどこからお金が出てきたのか、そしてなぜ移籍したのか。ケビンは28日の試合では、ミランでゴールを喜んでいたし、幸せそうに見えたんだけど」

「実は僕たち(ドルトムント)が彼と接触すると思っていたんだよね。だからこそ最初に聞いたときは信じられなかったよ。本当に驚いた。でも人生はこういうこともある。彼はドルトムントが好きだったんだけどね。つい最近までは」と冗談交じりに話した。

 そう話したクロップ監督は、ボアテングが移籍に至った理由を推測。欧州CLの組み合わせ抽選会が移籍発表前日の29日に行われ、ミランはバルセロナ、アヤックス、セルティックと同組。シャルケはチェルシー、ステアウア・ブカレスト、バーゼルと同組だったことに触れ、「たしかにバルセロナのいるCLの組は強い。ケビンは違うものを得たかったんだろうね。シャルケの組は悪くはない」と分析した。

 これを受けて31日に行われたレバークーゼン戦(2-0)後、シャルケデビューを果たしたボアテングは、一連の騒動について弁明。笑いながら「いや、まだ(クロップ監督には)返信してないよ」と言うと「移籍が発表になってから、ものすごい数の連絡をもらったし。まだ誰にも返事は送っていないんだ」と説明していた。

 11年11月に代表引退を表明していたボアテングだが、先日その宣言を撤回。今回は約2年ぶりにガーナ代表へ復帰しており、今月6日にはW杯アフリカ2次予選最終節ザンビア代表戦、同10日には日本と親善試合を戦う。


▼関連リンク
ブンデスリーガ2013-14特集

TOP