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全員守備を求める今野「メッシもたまに守備をする」

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 コンフェデレーションズ杯からの7試合で19失点中の日本代表が直面している最大の課題は、いわずともがな守備の立て直し。DF今野泰幸(G大阪)が前線の攻撃陣にも守備の意識を高めるよう、改めて要求を突き付けた。

 高いレベルのポテンシャルを持つ攻撃陣に対しては「前線にはいい選手が多いし、自分たちの形になれば、どんな相手にでもチャンスをつくれる。だから信頼が揺らぐことはない」と前置きしたうえで、「ただ、(攻撃陣にも)守備の意識を強めてほしいというのはありますよ。これだけ失点していますから」ときっぱり言った。

「今は攻撃だけじゃやってられません。世界のストライカーでも、スーパーな選手以外はだれでも守備をしている。(しないのは)メッシくらいでしょ。メッシもたまに守備するし」

 アジアレベルでは感じることのなかった課題があらわになったのはコンフェデ杯だった。寄せが一歩甘いだけでネイマールにいとも簡単にスーパーミドルシュートを許したブラジル戦。ラインが下がった時間帯にクリアが多少小さくなっただけで決められたイタリア戦。サイドチェンジされた際にカバーがズレたことで生じたスペースに飛び込まれたメキシコ戦。ロングパス1本で裏を取られたウルグアイ戦。どのシーンもいまだ記憶は鮮明だ。

「アジアだとラインの上げ下げがそろっていなくても、そこを突いてくるFWや、そこを突いてくるパスがなかった。それに気づかされた」と目を見開いた今野が、W杯へ向け、チームメイトに高い要求を突き付ける決意を表明した。

(取材・文 矢内由美子)

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