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浦和ユース時代を振り返る 原口「高校サッカーへの嫉妬はあった」

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 プロサッカー選手として5年目のキャリアを迎え、そろそろ中堅の域にも達しようとしている原口元気だが、年齢はまだ22歳。大学4年生と同じ年だ。高校生のころ、どのようなことを心がけてトレーニングに取り組んでいたのか、どんな食事をしてきたのか。そして、今後の目標とは何か。ゲキサカ直撃インタビュー第2弾――。

―原口選手は高校生のころ、どのようなことを意識して日々のトレーニングを行っていましたか?
「僕は高校1年生のころから、高校3年間を終えてからトップに行こうという考えではなく、『早くトップに上がってプレーしたい』という気持ちでやっていました。だから、ユースの試合などもトップをイメージしながらのプレー、トップに上がったあとのことをイメージしたプレーを心がけていました。以前のレッズはアカデミー(下部組織)から昇格した選手が少なかったので、僕は絶対に活躍してやろうと思っていました。ですから、高校生のころから目指しているところは高かったと思います」

―16歳くらいから『明日にでもトップに入ってやろう』という気持ちだったんですね。
「そうですね。堀(孝史)さん(ユース時代の監督、現トップチームコーチ)に『僕はもうトップでできます。早くトップに上げてください』とお願いしていました(笑)。今思えば生意気なんですが、そういう気持ちでやっていました」

―貪欲に練習や試合に取り組んでいた。
「ユースで活躍しても全然満足しませんでした。試合で僕が2点取ってチームが勝っても、全然満足できなかった。その満足しない感じが良かったのかなと思います。とにかく早くトップに上がりたいと思っていたので、上がってからのことを考えると、どんな結果でも満足できなかったですね」

―食事面などはいかがでしたか? 原口選手は好き嫌いがないと聞きますが。
「高校1年からレッズの寮に入っていたので、食事面は完璧でした。寮のご飯を食べていれば間違いなかったので、一日3食、しっかりと寮のご飯を食べていました。ポテトチップなどのスナック菓子は食べたことがないですし、食べたいとも思わないです。高校生のころからそうですし、今でもそうです」

―ジャンクフードもまったく食べないんですか?
「ジャンクフードは食べることもあります(笑)。たまにハンバーガーですね。でも本当に年に1、2回ですけどね」

―正しい食事があってこその丈夫な体ですね。
「食事のおかげかどうかは分からないですが、実際にあまりケガもしないし、体も強くなってきていると思います。いい流れだと思っています」

―レッズユースのころ、高校サッカーに対してはどのような目線で見ていましたか?
「ユースの一員としては高校サッカーに負けたくないという気持ちでした。当時から、高校サッカーには高校サッカーの良さがあるということは理解していましたが、ユースからプロに行こうという選手が高校サッカーに負けちゃいけないだろうというライバル意識はありましたね。他のクラブユースと試合をするときより、高校のチームと試合をするときのほうが気合も入っていたかもしれません」

―どんな大会でそう思っていたのですか?
「高円宮杯(全日本ユース選手権)ですね。高円宮杯では僕らクラブユースのチームが優勝しなければいけない、高校サッカーには負けられないという気持ちになりましたね。理由? やっぱり、高校サッカーは冬に盛り上がるじゃないですか。それに比べてユースは取り上げてもらえる回数も少ない。だから高円宮杯は絶対に僕らが取ろうと思っていましたし、もっと注目してほしいなと思っていました」

―高校サッカーの盛り上がりがうらやましかったんですね。
「完全に高校生の嫉妬ですよ(笑)。僕らのほうが強いのに、なんで高校サッカーのほうが盛り上がってるんだって。嫉妬でしたね」

―トップチームに上がってから高校サッカー出身の選手と接していて、何か感じることはありますか?
「ユース出身者とはちょっと違いますね。しっかりしているというか、精神的に高校サッカー出身の選手は強いと感じます。がむしゃらさがある。そういう良さを感じるので、そこから吸収したいと思っています」

―原口選手自身、もっとメンタルを強化したいと思っているのですか?
「そうですね。体とメンタルは半々くらいで大事だと思います。どっちかが欠けると100%の力を発揮することはできない。メンタルは本当に大事だと思います」

―メンタルの大切さに気づいたのはいつごろですか?
「プロになってからですね。実は、高校生のときはメンタルなんて関係ないと思っていました。サッカーをやっていて楽しいだけでしたし、プレッシャーを感じたこともなかったんです。ですけど、プロになって、精神面が本当に大事だと思うようになりましたね。でも、高校生の間はもっと上手になりたいとか、そういう目標に対してまっすぐに取り組むことで十分いいと思いますよ。あえてメンタル強化というのは、プロになってからでいいかもしれないですね」

―それでは最後に今後の目標を教えて下さい。
「チームの目標としては優勝したい。それしか考えていません。ナビスコ杯とJリーグ、天皇杯とすべての大会で優勝するのが目標です。個人的な目標は、どれだけチームを勝たせられるかということ。それとやっぱり、日本代表にもう一回呼ばれるだけの力を付けて、代表に入りたいです。来年6月のW杯まで1年を切っていますから、コンディションがどれだけ良くても、あと1、2回しかチャンスは来ないと思っています。チームで良いパフォーマンスを見せて代表に呼ばれるように、そして呼ばれたときには結果を残せるように。そのためにもっとパフォーマンスを上げていきたいと思っています」

(取材・文 矢内由美子)



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