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俊輔をマンマークした村松 「駆け引きが難しかった」

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[9.21 J1第26節 横浜FM1-0清水 ニッパ球]

 最初のワンプレーが悔やまれた。4-3-3のアンカーで先発し、MF中村俊輔のマンツーマンマークを指示されていた清水エスパルスのMF村松大輔。「あそこからボールが出るし、タメをつくれる。『自由に持たせるな』『徹底的に付いていけ』という指示だった」。ところが前半4分、速攻の形で中村にボールが入ると、対応した村松は体勢を崩して弾き飛ばされ、必死に追いすがるもPA手前からミドルシュートを決められた。

「最初のプレーで相手の懐に行きすぎた。もう少し冷静になって、一歩見てからボールに入ってもよかった」。ピッチに足を滑らす不運もあったが、警戒していた相手にまんまとワンチャンスを決められた。「失点の場面を除けば、そこまでいい仕事をさせていないと思うけど、あそこで入るというのがすごい」。立ち上がりの失点がゲームプランを狂わせたのは確かだった。

 今季のMVP最有力候補に挙げられる中村俊輔とのマッチアップ。「自分の間合いをつくらせてくれない。そこが一番難しいところだった。常に逆に行かれるんじゃないかという持ち方をする。駆け引きが難しかった。今日はいろいろ勉強になった」。35歳の技術に脱帽する23歳。この日の経験を無駄にするわけにはいかない。

(取材・文 西山紘平)

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