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[MOM843]福島県DF金城ジャスティン俊樹(JFAアカデミー福島2年)_高さとクレバーさ兼ね備えた注目CB

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.30 国体少年男子2回戦 福島県1-0福岡県 朝日サッカー場]

「相手は身長も高くてスピードもあったので、ひとり寄せることとカバーをキチンとすることを意識していました。結構ボクも身長ある方なので、なるべく競り合いでは負けないように。なるべく前に跳ね返して守備する時間を減らしたいと思っていた。その部分はうまく出来て良かったと思います」。福島県のCB金城ジャスティン俊樹(JFアカデミー福島)はシュート19本を放たれながらも完封勝利を収めた福岡県戦後、やりきった表情で勝利を喜んでいた。

 MF増山朝陽(東福岡)のパワーのある突破など福岡県の攻撃には迫力があった。ただ金城は一段階上の打点から放つヘディングや球際で見せる厳しいチェックなどでPAで相手をストップ。また、斎藤克幸監督(相馬農高)が「凄くクレバー」と評するDFは落ち着いた対応でピンチの芽を摘む動きも印象的だった。「競り合いで負けないこと。失点しないことだけを考えていました」とゴールを守ることに集中し、最後のところで決定打を打たせなかった。

 3兄弟の兄・MF金城クリストファー達樹はJFAアカデミー福島からフォルトナデュッセルドルフU-19(ドイツ)を経て、今年6月にアビスパ福岡入り。弟も今夏の全日本少年サッカー大会に出場した“サッカー兄弟”だ。「普段(兄弟では)サッカーの話ばかりしている」と言い、「お兄ちゃんがプロになったので、お兄ちゃんにいろいろ聞いてそこでモチベーション上がったりしている。(アドバイスを)普段の試合にも活かせていけると思う」と話す。

 今大会の目標は福島を勇気づける活躍をすることだ。「震災もあって、福島県代表として今回出るわけなので、福島の方々に元気とか勇気を与えるようにひとつでも順位を上げて、一個一個勝って行きたいと思います」。東日本大震災後は一時的に地元・沖縄に戻って、それからチームへ合流。福島への思いも持ちながら成長してきたDFは今大会、福島県のためにも結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)
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