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逆転目指した柏は敵地でも完敗…広州恒大が2戦合計8-1で決勝進出

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[10.2 ACL準決勝第2戦 広州恒大4-0柏 広州]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は2日、決勝トーナメント準決勝第2戦を行った。決勝進出をかけた一戦、ホームでの第1戦を1-4で落としている柏レイソルは、中国王者の広州恒大のホーム広州天河体育中心体育場に乗り込んだ。失点は許されない柏だったが、前半16分、FWエウケソンに先制点を許す。さらに後半12分にMFダリオ・コンカ、同34分と42分にはFWムリキに2点を決められ万事休す。2戦合計8-1とした広州恒大が、中国勢として初めてACL決勝進出を決めた。

 大観衆の声援を背にホームで圧倒的な強さを見せる広州恒大が、立ち上がりから圧力をかける。コンカ、ムリキ、エウケソンの外国人トリオのパス交換から両サイドバックを使い、人数をかけて柏陣内に攻め入る。柏は中央を固めるが、9分、右サイドでエウケソンがボールを持つと単身ドリブル突破。PA内に入ると柏DF陣の間をぬって左足シュートを放ったが、GK菅野孝憲がファインセーブでしのいだ。

 前半14分にはFWガオ林のクロスから、エウケソンが高い打点のヘディングでネットを揺らすも、エウケソンのDF鈴木大輔に対するファウルを取られ、ゴールは認められなかった。笛に助けられた柏だったが、2分後にMFフアン・ボーウェンのCKをエウケソンがワントラップから左足を振り抜き、広州恒大が先制する。

 後がない柏も反撃に出る。19分にMF栗澤僚一のクロスをFWクレオが落とし、最後はFW田中順也の左足。しかしシュートはGKにセーブされてしまった。

 ゴールが「5」必要になった柏はパスをつないで攻勢に出る。前半のうちに1点でも返したかったが、セカンドボールを広州恒大に支配され、攻撃は単発になってしまう。リードを「4」に広げた広州恒大は、ムリキとエウケソンの個人技を活かしたカウンターをしかけるが、柏DF陣が人数をかけて守り、追加点を許さない。

 0-1で迎えた後半、開始直後からDFキム・チャンスが弾丸ミドルを放ち柏が前に出る姿勢を見せる。柏はペースを握りながらも決定機をつくれないでいると、広州恒大が逆襲。10分のエウケソンのシュートはGK菅野がなんとかしのいだが、12分にコンカが頭でACL8点目を決めて、2戦合計6-1とする。

 2点目を奪われた柏は、MF太田徹郎、MF狩野健太、MF澤昌克と立て続けに交代枠を使い前線を活性化させると、21分にはFW工藤壮人、26分には太田が決定機を迎えたが、中国代表のGKフアン・ジャチアンの好守に阻まれてしまった。

 ゴールまであと一歩のところまで迫る柏。しかし、工藤のシュートがクロスバーを直撃するなど1点が遠く、前がかりになったところでカウンターを受け、ムリキに2点を奪われてしまう。柏は最後まで戦う姿勢を見せるも、0-4で完敗。日本勢5年ぶりの決勝進出は叶わなかった。

 決勝へと駒を進めた広州恒大は、この後24時30分にキックオフするエステグラル(イラン)とFCソウル(韓国)の勝者とアジア王者の座をかけて激突する。


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