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完敗に肩を落とす大宮MF渡邉大剛「もう少し見応えのあるゲームにしたかった」

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[10.5 J1第28節 浦和4-0大宮 埼玉]

 悪い流れが止まらない。5日のさいたまダービーに敗れた大宮アルディージャは、16節の横浜FM戦以降、13試合で1勝12敗となった。J1新記録となる21試合無敗を誇ったクラブの面影は、どこにも見られない。前半戦とのチームの違いについて小倉勉監督は「メンバーが違います。それが一番の大きな要因というわけではないが、一つ挙げるとそこが違う」と話す。この日も、中盤の要であるMF青木拓矢とMF金澤慎を欠き、ベストメンバーがそろわない中での戦いを強いられた。

 前半11分にPKで浦和レッズに先制点を与えてからも、大宮は耐えた。DFニールが退場となり、4-4-1の布陣で前半を0-1で折り返すと、後半の立ち上がりには、リスクを冒し、積極的な姿勢を見せてゴールを取りに行った。しかし、後半16分にMF渡邉大剛が放ったシュートは、GK山岸範宏の好セーブに阻まれるなど、得点を挙げることはできなかった。その後、3失点を喫し、0-4でダービーを落とした。

「結果的に0-4で負けて、自分たちの実力の無さを痛感した試合になりました」と、渡邉は肩を落とす。後半の立ち上がりに、点を取れなかったことを渡邉は悔やんだ。「セットプレーのチャンスもありましたし、自分が中に切り込んでシュートを打った場面もありました。どっちかが入っていればなと。ただ、レッズも2、3本入っていてもおかしくない場面があったので、結果がすべてかなと思います」

 この日、浦和は前からボールを奪いに行く、積極的なプレーを見せた。大宮が早い時間に数的不利になったことも、この戦い方を助け、大宮の試合運びを難しくさせた。

「レッズはいつものスタイルだと、前から行くよりも、みんなが引いて奪ってカウンターというのが一つの特徴だと思いますけど、うちが10人になったこともあって、前からプレスをかけて来た。そこを逆手に取れればいいのかなと思っていたのですが、自分たちの攻撃の質が足りなかったし、相手のプレッシャーの掛け方がうまかったから、自分もなかなかボールを引き出せなかったし、相手のブロックの外、外でボールを回すことになってしまった」

 直近の13試合で12敗、この結果を渡邉は「自分たちの実力がないことを素直に受け止めるべきだと思うし、この状況を脱せないのも自分たちの力」と受け止め、「ノヴァ(ノヴァコヴィッチ)は前節のF東京戦後に『恥ずかしい試合になった』と話していましたが、僕はこの試合の方が恥ずかしい試合になってしまったと思います。せっかくこういう大一番で、こういう結果になってしまうのは選手も、クラブもそうですが、サポーターもガッカリしていると思う。もう少し見応えのあるゲームにしたかった」と、肩を落とした。

(取材・文 河合拓)
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