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全国の強豪校が集結!!アディダスパティークカップで選手権予選へ“腕試し”

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 流通経済大柏(千葉)、鹿島学園(茨城)、帝京大可児(岐阜)、清水桜が丘(静岡)、佐野日大(栃木)、成立学園(東京)、横浜創英(神奈川)、新潟明訓(新潟)、和歌山北(和歌山)、札幌大谷(北海道)、富岡(福島)、帝京三(山梨)、小松市立(石川)、東北(宮城)、JFAアカデミー福島(福島)というU-18年代の強豪15チームが参加したアディダスパティークカップが9月27日から29日まで茨城県龍ケ崎市の流通経済大フットボールフィールドなどで開催された。

 全国高校総体に出場した流通経済大柏や成立学園など7チーム、あるいは都道府県予選で敗退し、全国出場を逃した佐野日大や清水桜が丘など7チームが一堂に会し、3日間にわたって熱戦が繰り広げられた。普段はなかなか対戦機会のない他地域の強豪チームとの実戦。各チームにとって、全国高校選手権予選に向けたこれ以上ない貴重な強化の機会となった。

 夏の全国総体に9年ぶり2回目の出場を果たした成立学園は1回戦で近大附(大阪)に0-5で敗れ、初戦敗退。DF荷平雅史(3年)は「全国には強いチームがいっぱいいる。あの経験をバネにして、もう一回選手権に出たい」と力を込める。「体力が違った」と全国のライバル校との差を感じたMF金子拓矢(3年)は全国総体後、運動量強化のために練習後の自主トレで走り込みを始めたという。「攻撃に厚みを加えるためにも、どれだけ走れるかが大事」と、日々の練習から高い意識で臨んでいる。

 全国で悔しさを味わったチームもあれば、全国大会に出場できずに涙をのんだチームもある。佐野日大は栃木県予選決勝で真岡と対戦し、0-0からPK戦に突入。13人目までもつれ込む死闘の末、PK12-13で敗れた。

 FW阿部隼英(3年)が「守備陣はがんばってくれていたし、FWが点を取るだけだった」と唇をかめば、MF北川徹郎(3年)は「私生活から変えていかないと勝てないと思った」と、自分たちの甘さを痛感した。点を取り切ること、勝ち切ることを課題に取り組んだ今夏。総体のリベンジを果たし、2年連続となる全国高校選手権出場へ。阿部は「1点だけじゃなくて、2、3点取って、余裕を持って全国に行きたい」と力強く話した。

 清水桜が丘も静岡県予選の準決勝で藤枝東に1-2で敗れ、全国総体出場を逃した。名門・清水商が今年4月に庵原高と統合し、現校名に変更。ピッチ外でも大きな注目を集めたが、「清水桜が丘」として初の全国大会出場はならなかった。

「新しい学校になってバタバタするところもあったけど、名前が変わっても僕らのやることは変わらない」とDF水野広夢(3年)。清商の伝統を受け継ぎつつ、清水桜が丘として新たな歴史を刻みたい。MF明石純治(2年)は「桜が丘として初めての選手権が控えている。自分たちがやらなくちゃいけないという気持ちは大きい」と力説。激戦の静岡予選を突破し、2年ぶり13回目となる全国選手権出場、清水桜が丘として初の全国大会出場を目指して日々の練習に取り組んでいる。

 各チームがそれぞれの思いを胸に秘め、選手権予選に向けて強化を進めている。日々のトレーニング、さらにはパティークカップのような対外試合を通じてレベルアップを図る選手たちを、足元から支えるのがフットボールスパイクだ。adidas社製の「adizero F50」「predator lethal zones」「nitrocharge」「adipure 11pro」の4シリーズは、選手のプレースタイルに応じてそれぞれの特長を最大限に引き出す最新鋭の機能が搭載されている。

 ハイスピードでの自在なプレーを可能とする超高速スパイク「adizero F50」、あらゆるボールスキルを追求した「predator lethal zones」、運動量と球際の攻防でゲームをリードする“エンジンプレイヤー”向けの「nitrocharge」、そして最高のフィット感を持ち、走攻守すべてのプレーを高めてくれる「adipure 11pro」。自分に適したスパイクを履くことで、選手たちは自分の武器をさらに引き出すことができる。


 実際、パティークカップに出場していた選手たちも、その“効果”を実感していた。「nitrocharge」を着用する佐野日大の北川は「走りやすさと蹴りやすさ」を強調。足にかかる疲労が軽減され、運動量を保つことができるという。「フィット感を重視している」と話す成立学園の金子は「adipure 11 pro」を履くことで「キックが安定するようになってきた」と指摘。「タッチの精度、キックの精度を大事にしている」。身長156cmと小柄ながら正確なボールタッチがキープ力を高め、ミスを減らすことにつながっている。

 また、「predator lethal zones」を着用している成立学園の荷平は「トラップの精度も上がったし、無回転のボールも蹴りやすい。サイドチェンジなどのロングボールも正確に蹴ることができる」と、ボールスキルの向上を口にする。さらに佐野日大の阿部は「adizero F50」を「軽さとフィット感がすごくいい」と絶賛。「一瞬のスピードでDFの前に入ったり、タッチがしやすいのでトップスピードでボールを受けてもしっかりおさまる」と、自分のプレーをさらに高めてくれていることを体感している。

 サッカーの聖地である東京・国立競技場は来年3月から改修工事に入る。パティークカップを通じて手にした収穫を自信に変え、浮き彫りになった課題を克服し、残された時間でどこまで選手個人がパフォーマンスを高め、チームとしても強化していけるか。“最後の国立”を目指し、全国各地で熱戦の火ぶたが切って落とされる。

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(取材・文 西山紘平)

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