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南アW杯直前に惨敗したセルビア戦、岡崎「強烈な印象だった」

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 セルビアには強烈な印象が残っている。日本代表FW岡崎慎司(マインツ)は11日に対戦するセルビアについて「ヨーロッパでやっている選手も多いし、知っている選手も何人かいる」と警戒。そのうえで「前回のW杯直前に対戦したときの印象が強烈だった」と、今なお記憶に鮮明な3年半前の試合を振り返った。

 10年4月7日に大阪・長居スタジアムで行われたセルビア戦は当時の岡田武史監督が率いる日本代表にとって、南アフリカW杯メンバー23人を決定する前の最後の試合だった。来日したセルビアは若手主体のメンバーだったが、結果は0-3の惨敗。岡崎もフル出場したが、ほとんど見せ場をつくることができなかった。

「当時は自分もJリーグでプレーしていて、あまりヨーロッパのチームと対戦する機会がなかった。こんな2軍で来ても強いんだなと。なめていたわけではないけど、日本のホームで、2軍で来て、こんなに強いのかと強烈な印象だった」

 岡崎自身、あれから数多くの国際舞台を経験し、今はブンデスリーガでプレーしている。今合宿ではミーティングでセルビアの映像も確認しているが、「ビックリすることはない」と、当時からの成長は感じている。セルビアはすでにW杯欧州予選で敗退が決まっており、主力数人も招集されていない。それでも「絶対に侮れない」と力を込めるのは、やはり当時の記憶があるからだ。

 時期こそ多少違うが、W杯に向けた親善試合ということに変わりはない。しかも今回はホームではなく、アウェー。3年半越しのリベンジを果たすことが、岡崎、さらには日本代表が南アフリカW杯のころよりも進化していることを証明することになる。

(取材・文 西山紘平)

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