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恩師クルピ監督退任へ…柿谷「ノーコメント」

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 日本から飛び込んできた「クルピ監督が今季限りで退任」との情報。セルビア合宿3日目の練習を終えたFW柿谷曜一朗(C大阪)は報道陣からその件について尋ねられると、「あ、それはノーコメントです。そう言われているので」とだけ話した


 合宿では、日に日にザックジャパンの戦術理解度を上げつつある。「僕は人より遅れているので、その分、1日でも早く理解しないといけない」と繰り返し話すように、毎日の練習はもちろん、ミーティングや練習外でのコミュニケーションにも積極的に取り組んでいる。

 8日の攻撃練習ではザッケローニ監督から「トップで受けて、2列目に落としてもう一度受けるように」と細かい指導を受けた。「それだけではダメだと思うが、とにかくまずは監督の望んでいることをやる。それがチームコンセプトですから」と柿谷。個のアピールではなく、チームコンセプトになじむことを重視しているのが、柿谷流の生き残り術だ。

 セルビアはDFラインに欧州トップリーグの強豪チームでプレーする選手が並ぶ。サイズも大きく、簡単に崩すことはできないと予想されるが、「Jでも自分より大きい選手がいるので、普段と違う相手でもいつもどおりのことをやれればいいと思う」と臆する様子はない。

 初めて代表に選出された7月の東アジア杯では、C大阪の同僚であるMF山口螢の近くにいることが多かったが、8月からは海外組と積極的にコミュニケーションを取るようになり、今回は初めて代表で一緒になったMF細貝萌やFWハーフナー・マイクとも話しているという。

「チームが良い方向に行けるようにしたい」。背番号は11番に決定した。今回はチーム内でさらに信頼感、存在感を高めるための2試合になる。

(取材・文 矢内由美子)

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