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前代未聞、ブルガリアで監督が1日で辞任

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 ブルガリアで前代未聞の出来事が起こった。首都ソフィアを本拠地とする古豪クラブのレフスキ・ソフィアは8日、スラビサ・ヨカノビッチ監督の解任に伴い、イバイロ・ペテフ氏の新監督就任を発表した。しかし、同氏は翌9日に辞任を発表してしまったのだ。

 “事件”は8日に行われた就任記者会見で起こった。会見を行っているペテフ新監督の前に現れたレフスキ・ソフィアのウルトラス(熱狂的サポーター)が、「シャツを脱げ。レフスキはあなたの下ではプレーしない」などと罵声を浴びせ、挙句の果てにはペテフ新監督が着ていたユニフォームを剥ぎ取り、上半身を裸にしてしまったのだ。

 乱入の原因については、以前ペテフ氏がインタビューでレフスキのライバルであるCSKAソフィアのファンであることを公言したことに端を発しているとみられている。レフスキのオーナーは「これは事件だ。クラブの歴史に汚点を残した。恥ずべきことだ」と怒りをあらわにしている。

 現在38歳のペテフ氏はルドゴレツ・ラズグラドを率い、昨季、一昨季とリーグ2連覇に導いていた。だが今季は開幕前に行われたスーパー杯、UEFAチャンピオンズリーグ2回戦第1戦を続けて落とし、さらにリーグ開幕戦となったリュビメツ戦にも0-1で敗れたことで解任されていた。

 レフスキ・ソフィアは過去に20度以上ものリーグ優勝を果たしたことのあるブルガリアの名門クラブ。だが近年はタイトルから遠ざかっており、今季もここまで12試合を終えた段階で6位となっている。

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