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痛すぎた立ち上がりの2失点、東京V・巻「後手後手になってしまった」

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[10.16 天皇杯3回戦 川崎F3-0東京V 等々力]

 J1勢撃破を狙った東京ヴェルディにとっては痛すぎる立ち上がりの2失点だった。三浦泰年監督が「(川崎Fの)スピード、精度に立ち上がりから少し怖がる部分があった」と残念がったが、「天皇杯3回戦ということで経験を得るということは我々の目標ではなく、J1のチームとしっかりと戦って勝負にこだわることが大事」(三浦監督)というチームにとっては受け身になった立ち上がりの2失点が勝利を遠のけた。

 4分に完全にサイドを破られて失点すると、9分にはセットプレーのポジションの取り合いでPKを献上して0-2。その後もミスから決定的なピンチを招いた。前半半ばから徐々に攻撃にリズムが出始め、後半開始直後には古巣との対決となったMF森勇介の折り返しをFW中島翔哉が右足ダイレクトで合わせ、4分にも中島のラストパスにFW巻誠一郎が飛び込むなど決定機をつくった。後半は相手の間延びした中盤を制し、サイドから決定機を作り出すなど互角以上の戦いを見せていただけに巻は「(立ち上がりは)J1チームということで受けに回ってしまって、後手後手になってしまった。後半のように思い切ってプレーすればよかった」と唇を噛んだ。

 この後はJ2の戦いに集中する。現在11位と厳しい状況だが、J1昇格プレーオフ圏内6位との勝ち点差は6とまだ手の届く範囲にある。三浦監督は「切り替えて次のミッションへ向けて集中してやれればいいと思います」と話し、巻も「プレーオフに行けるチャンスがある。(きょうも)全然できなかったゲームではなかった。いい部分を強調しながら、残りの試合を戦っていきたい」と前を向いた。

(取材・文 吉田太郎)
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