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C・ロナウドが検察へ手紙、ピッチ乱入のファンをかばう

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 レアル・マドリーFWクリスティアーノ・ロナウドがピッチへ乱入したファンをかばって、検察へ手紙を送ったようだ。8月8日にマイアミで行われたギネス杯決勝戦のR・マドリー対チェルシーの一戦で、C・ロナウドと抱き合うために、カナダとアルバニアのパスポートを持つ20歳の学生がピッチへ入る"事件"が発生。突如ピッチへ降りた学生はC・ロナウドと抱擁し、数分間に渡って耳元で会話をしていた。その結果、学生は2日間を留置所で過ごすことになり、治安ぶん乱行為および不法侵入の罪でフロリダ州検察から訴えられていた。

 スペインのマルカ紙によると、C・ロナウドは「彼は全く暴力的でも攻撃的でもなかった。連れ去られるときには抵抗すらしなかった。彼が間違いをしたことは分かっているが、彼は父親不在で育ち、若いシングルマザーしかいない、まだ20歳の学生だ。フロリダの名門大学で学んでいるが、告訴が取り下げられなかった場合、移民局と真剣な問題となることを僕は恐れている。だから、この件を再考していただきたく、丁重にお願いしたい。軽率な行動のために刑事罰にはなってほしくない」という直筆の手紙をマイアミ州検事局へ送ったという。その結果、C・ロナウドの手紙が後押しとなり、検察は訴訟路線を変更。訴訟内容は居住地侵犯へ変わったとみられる。

 直筆の手紙のみならず、"事件"当時のロナウドの対応も鮮やかだった。試合中にピッチへ降り立った学生を抱きしめて言葉をかわすと、警備員へ学生に厳しく当たらないように伝えるなど紳士な対応。「ロナウド、僕の人生を完璧なものにしてくれてありがとう!」と興奮する学生に終始穏やかに接していた。

 現地報道によると問題の学生は「僕には父親がいなくて、ロナウドのことをずっと尊敬していた。あの時はアドレナリンが噴き出したんだ。自分に対して『行け!今なら警備を突破して抱きつけるぞ』と言い聞かせてしまった」と話すなど当時のことを反省しているという。


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