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キャリア初の2ケタ得点を達成した浦和FW原口「あと6試合、倒れるまでやる」

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[10.19 J1第29節 鹿島1-2浦和 カシマ]

 前節、さいたまダービー(4-0)でリーグ戦では9試合ぶりとなるゴールを挙げた浦和レッズのFW原口元気が、4位・鹿島アントラーズとの大一番でもゴールを決めた。

「これに勝たないと優勝はできないと思っていました。必ず勝つと。引き分けじゃなくて、勝つことだけを考えていました」。試合前の感情を、そう振り返る原口は、1点をリードして迎えた後半26分、得意のドリブルでFW興梠慎三が空けたスペースに入り込み、右足でゴール左隅を射抜いた。

「それまで結構、ボールを取られていたので、一発やらなきゃなと思っていました。一番自分の得意な形で、得意のコースに入ったので、それは良かったなと思います。前のDFをかわせたので、ニアにもファーにもシュートコースがあったので、思い切って蹴りました。思い切りの良さが出て良かったです」

 さらに大宮戦のゴールが、きっかけになったと続けた。「自分にとってもあのゴールは大きかった。自信が付きましたし、今日のゴールにもつながったと思います」。

 このゴールでプロ入り後、初めての2ケタ得点を達成した原口は「一つ自分の殻を破れたような気がする」と、成長を実感している様子だった。この試合を観戦した日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督の目に、どう映ったのかも気になるところだが、原口自身はトップチーム昇格後、初となるタイトル獲得に集中している。

「次、負けたら意味がない。今日の勝ちをもっと大きなものにするためには、勝ち点3を重ね続けなければいけません。ここまで来たらタイトルを獲りたい。ナビスコ杯も、リーグ戦も。あと6試合、1試合1試合、倒れるまでやりたいと思います」と、2冠へ全力を尽くす覚悟を口にした。

(取材・文 河合拓)
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