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ファーガソン自伝、ベッカム退団の理由を語る

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「監督より自分が上だと考えたから」

 アレックス・ファーガソン前マンチェスター・ユナイテッド監督の自伝が24日に発売される。同氏はこの中で、元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム氏が、2003年にユナイテッドからレアル・マドリーへ移籍した経緯について説明している。

 2003年のFAカップでアーセナルに敗れた後、ロッカールームでファーガソン氏が蹴ったスパイクがベッカム氏の顔面を直撃したエピソードは、広く知られているだろう。ファーガソン氏はベッカム退団の理由について、自伝でこう話している。イギリス『BBC』が伝えた。

「マンチェスター・ユナイテッドの選手が、自分は監督よりも大きな存在だと考えた瞬間、その選手は去らなければならなかった。デイビッドは自分がアレックス・ファーガソンより大きな存在だと考えたんだ。それが、彼にとって終わりの前兆となった」

「デイビッドは、私が指揮してきた中で唯一、自分が有名になることを選んだ選手だった。サッカー以外で自分を有名にすることをミッションとした。私は、彼の生活のセレブリティ―な側面を心地良く感じなかったんだ」

 また、出版記念の会見で、ファーガソン氏は「彼はビクトリア(夫人)と恋に落ちた。それがすべてを変えたんだ」とコメントしている。

 “スパイク事件”については、このように振り返っている。

「私は彼に向かっていき、近づきながらスパイクを蹴った。彼の目の上を直撃した。もちろん、彼は私に向かって立ち上がってきたよ。選手たちが彼を止めた。私は『座れ』と言った。『お前はチームをがっかりさせた。好きなだけ議論しろ』とね」

「翌日、彼を呼んで、ビデオを見させた。彼はまだ自分のミスを受け入れようとしなかった。そしてその次の日、話がメディアに出回ったんだ。このとき、私は経営陣にデイビッドを放出しなければいけないと言ったんだ」

 ベッカム氏はその後、レアル・マドリーへ移籍してから、アメリカへと向かった。MLSへ移籍したことについて、ファーガソン氏はこのように書いている。

「彼はハリウッドのことも見ていたと想像する。キャリアの次の段階におけるインパクトをね。サッカー面でアメリカに移籍する理由はなかった」

 だが、ファーガソン氏は自伝の中で、ベッカム氏が「世界中の子供たちのアイコン」でもあると述べており、ユナイテッドの成功に貢献したことへの賛辞も送っている。
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