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[U-17W杯]U-17日本代表はチュニジアに劇的な逆転勝ち!3連勝で決勝Tへ!

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[10.24 U-17W杯GL第3戦 日本2-1チュニジア UAE]

 U-17W杯UAE2013グループDで2戦2勝の首位・U-17日本代表は、グループリーグ最終戦で同じく2連勝の2位・チュニジアと対戦。後半42分にDF坂井大将(大分U-18)のゴールで同点に追い付くと、アディショナルタイムにFW渡邊凌磨(前橋育英高)が決勝ゴールを決めて2-1で逆転勝ちした。すでに決勝トーナメント進出を決めていた日本は3連勝の1位でグループリーグを終了。日本は28日の決勝トーナメント1回戦でグループB、E、Fのいずれかの3位と対戦する。

 引き分け以上でグループ1位が決まる一戦に日本は思い切った陣容で挑んだ。4-3-3システムの4バックを組んだのは右からMF会津雄生(柏U-18)、MF鈴木徳真(前橋育英高)、FW中野雅臣(東京Vユース)、MF三好康児(川崎F U-18)というMF、FW登録の選手たち。複数のポジションでプレーすることを要求するチームは世界舞台でもスタイルを変えなかった。その他、GKは今大会初出場の林瑞輝(G大阪ユース)で、中盤はアンカーの位置に三竿健斗(東京Vユース)が入り、フロントボランチは右が仲村京雅(千葉U-18)で左が瓜生昂勢(筑陽学園高)。3トップは今大会初出場の杉森考起(名古屋U18)を中央に右FWを小川紘生(浦和ユース)、左FWを渡邊が努めた。

 初戦のロシア戦からチュニジアとの第2戦では先発8人が入れ替わっていたが、この首位決戦へ向けても日本は先発7人をチェンジ。それでも日本は60パーセントを大きく越えるポゼッションで試合を進めていく。ただ奪ってから縦へのスピードが速いチュニジアは、サイドのスペースやディフェンスラインの背後を鋭く狙ってくる。18分に相手FWに抜けだされたシーンは林が飛び出し、なんとか事なきを得たが、日本もなかなか決定機をつくることができなかった。

 それでも33分、仲村が中央から出した縦へのスルーパスを受けた渡邊が左への動きでDFを外して左足シュート。これはGKの好守に阻まれたが、インターセプトからシュートへ持ち込もうとした三好や果敢にミドルシュートを狙う瓜生らが先制点を目指して攻めていく。

 前半42分に杉森をFW杉本太郎(帝京大可児高)へスイッチした日本だが、直後に先制点を奪われた。アディショナルタイム突入後の前半47分、相手の右スローインから局面で奪いきれなかった日本は中央へパスを入れられると、その落としをMFドラガーに右足で叩きこまれてしまった。

 1点を追う日本は後半開始から仲村に代えて左SBに坂井を投入、三好を中盤へ上げて反撃を試みる。4分には左CKからニアサイドの中野が決定的なヘディングシュートを放ち、スルーパスで惜しいチャンスもつくっていく。
  
 そして20分には中央でパスを受けた杉本が細かいフェイントから左足シュート。だが、鮮やかな弧を描いた一撃は不運にもゴール左ポストを直撃してしまう。圧倒的にボールを支配する日本は三好からのスルーパスがPAの渡邊に通るシーンなどあったが、瓜生と水谷拓磨(清水ユース)を入れ替えた34分の後も攻めながら同点ゴールを奪うことができない。それでも後半42分、日本は中央左寄りの位置でボールを持った杉本がDFのギャップを突くスルーパス。これに大外から走りこんだ坂井が反応すると、対応したDFのクリアボールがあきらめずに追った坂井の足と左ポストに当たってゴールへ吸い込まれる。

 幸運な形で同点に追いついた日本はさらに48分、坂井のスルーパスで左サイドのスペースへ飛び出した水谷の折り返しを、渡邊が右足で押し込んで決勝ゴール! 日本は劇的な逆転勝ちによってグループリーグを全勝で突破し、決勝トーナメントへ臨むこととなった。

[写真]後半42分、同点ゴールを決めた坂井が歓喜のガッツポーズ

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