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[MOM871]興國FW金容輔(3年)_プロ注目のタレントが見せた“ハンパないポテンシャル”

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.27 全国高校選手権大阪府予選6回戦 興國4-0摂津 J-GREEN堺]

「とりあえず嬉しかったけど、もっと決める所があった。延長戦まで持ち込まれたのは悔しいです」。

 エースナンバーである10番を背負う興國FW金容輔(3年)は辛勝に悔しさを滲ませたが、2ゴールとともに見せつけたポテンシャルの高さで会場を大いに沸かせた。

 能力の高さは「いい状態でボールが入ったら、大学生くらいでは止められない。身体能力のモノが違う。単純に速いとかジャンプ力があるんじゃなくて、ドリブルとかキックがムチみたいにしなる。ガンと相手に寄せられても去なす柔らかさがある。練習を見ていてもハンパない」。と日頃から指導に当たる内野智章監督が最大級の賞賛を送るだけでなく、一昨年の高校選抜の監督を務めた駒場高校の山下正人監督も彼のプレーを目にし、「今すぐにヨーロッパでプレー出来る。(全国トップレベルの)どのFWよりもいい」とのお墨付きを与える程だ。

 Jクラブも熱視線を受けており、右ウイングでプレーしたこの日は、しなやかなバネを生かした全身での柔らかなトラップから、重心の低い力強く速いドリブルで相手ゴール前に切り込んで、好機を連発。圧巻だったのは後半見せた中盤からのグラウンダーのパスを受けるシーンだ。後方に逸れた強めのボールを後方に下がりながら、簡単に胸トラップで勢いを吸収。ハンドをとられ、チャンスにはならなかったが観衆の度肝を抜いてみせた。

 延長戦に入ってからは憂さを晴らすような2ゴールを奪って、勝利に貢献したが、「チーム状態は悪くないけど、試合が始まると上手く行かなくなる」と納得の行く出来とは言えず、「チームのエースとして期待にまだ応えられていない」と口を開けば悔しさばかりが溢れてくる。

 自身がチームを引っ張らなければという思いも強い。

 この試合でも応援団から「ヨンボ、切り替え」とのコールを受け、自身も「もっとチームのために走らないといけない」と口にしたように、課題も明確。内野監督も「プレーの切り替えとかプロに行った時に大事になる事を彼には言っている。彼が持っている能力とか技術以外の献身性とか、運動量、攻守の切り替えがプロでは肝になってくる。足りない部分を学んで行って欲しい」と期待を込めるからこそ、現状に満足させずに高い目標を与えて、エールを送る。

 ただ、プロという目標の前に果たさなければ行けない目標もある。「大阪はチーム一丸となって戦わないと勝てない。全国に行くために一日一日集中して挑みたい」。3年間ずっと届きそうで届かなかった舞台への切符を掴む事を力強く誓った。

(取材・文 森田将義)
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