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[U-17W杯]ボール支配率75%、シュート13本も…U-17日本代表は16強敗退

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[10.28 U-17W杯決勝T1回戦 日本1-2スウェーデン UAE]

 U-17日本代表、通称「96JAPAN」の挑戦は世界16強で幕を閉じた。U-17W杯UAE2013のグループDを3戦全勝で突破した日本は決勝トーナメント1回戦でグループF3位のスウェーデンと対戦し、1-2で敗れた。

 勝てば、93年大会と11年大会に並ぶベスト8進出。96年生まれ以降の選手たちで構成されたU-17日本代表は過去最高記録の更新と目標のファイナル進出へ前進してきたが、16強で力付きた。

 ここまでの3試合、メンバーを大きく入れ替えながら登録全21選手を起用してきた日本は、グループリーグ最終戦のチュニジア戦から先発6人をチェンジ。4-3-3システムの先発はGK白岡ティモシィ(広島ユース)、4バックは右から石田崚真(磐田U-18)、宮原和也(広島ユース)、茂木力也(浦和ユース)、会津雄生(柏U-18)。中盤は斎藤翔太(浦和ユース)をアンカーにフロントボランチが仲村京雅(千葉U-18)と瓜生昂勢(筑陽学園高)、右FWが三好康児(川崎F U-18)、左FWが永島悠史(京都U-18)、そして中央には杉森考起(名古屋U18)が入った。

 セットプレー、クロスで脅威となった高さに加えてオープンスペースへ素早く縦パスを入れてくるスウェーデンのスピードにも苦しめられた日本。前半6分に右サイドから三好が放った左足シュートがゴール左ポストをかすめたものの、逆に11分、左オープンスペースをスウェーデンに突かれると、中央へのラストパスをフリーのベリーシャに押し込まれて先制点を奪われる。

 ただ、ここまでの3試合同様にポゼッションで相手を圧倒する日本は瓜生が鋭いターンでDFをかわしてからミドルシュートへ持ち込み、永島とのワンツーから杉森がPAへ飛び込むなど得点機をつくり出す。だが、34分に石田の右クロスから三好が右足ボレーでゴールネットを揺らしながらもオフサイドの判定でノーゴールとなると、直後の36分、スウェーデン陣内起点のカウンターからシュートへ持ち込まれ、白岡がファンブルしたボールをエングヴェルに押し込まれて0-2となった。

 日本は後半開始から仲村と杉森に代えて、3トップの中央にFW杉本太郎(帝京大可児高)、右FWに小川紘生(浦和ユース)を投入。メンバーを大きく動かして巻き返しを図る。前半以上にボールを支配して攻める日本だが、スウェーデンも個々のプレッシャーが速く、またPAへ入ってくる選手、ボールをしっかりと潰して簡単にゴールを許さない。

 それでも11分、日本はスルーパスで右サイドへ飛び出した小川が中央へ蹴りこむ。ゴール方向へ飛んだボールをクリアしようとしたスウェーデンDFのキックがオウンゴールとなり、1点差へ迫った。

 このあと運動量が明らかに落ちたスウェーデンを日本は敵陣PA付近へ押し込んで攻め続ける。慌てずにボールを動かし、右サイドを何度も駆け上がる石田を活用。スウェーデンにプレッシャーをかけ続けた。23分には石田に代えてチュニジア戦同点ゴールのDF坂井大将(大分U-18)を投入。攻め続ける日本は37分に左サイドからカットインした永島が右足を振りぬき、38分には小川がダイレクトでPAへ入れたパスに走りこんだ杉本が右足で合わせた。だがシュートの精度を欠いたこともあり、非常に堅いスウェーデン守備陣から同点ゴールを奪うことができず。ボール支配率75パーセント、13本のシュートも実らず世界一決定戦からの敗退が決まった。
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