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「日本中が一つの輪に」ザックも新ユニフォームを絶賛

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 日本サッカー協会は11日、来年6月に開催されるブラジルW杯で日本代表が着用するホーム用の新ユニフォームを発表した。この日、成田市内で行われた記者発表にはベルギー出発前のアルベルト・ザッケローニ監督、MF遠藤保仁(G大阪)ら国内組10選手が出席。16日にベルギー・ゲンクで開催されるオランダ戦から着用する真新しいユニフォームに袖を通し、“新戦闘服”を披露した。

「日本がW杯に臨むにあたって、この素敵なユニフォームで臨めることを考えただけでワクワクする」。選手の前で挨拶したザッケローニ監督は新ユニフォームの印象を語ると、アディダス史上最軽量となった機能性についても「アディダスも限界の向こう側に行ったなという印象。素材もテクノロジーが進んだもので、試合中も我々にとってプラスになると思う」と絶賛した。

 新ユニフォームのコンセプトは「円陣」。ユニフォームの背面に鮮やかなネオンカラー(蛍光色)の一本線が施され、選手がピッチ上で「円陣」を組んだ際に、一つの大きな輪となるようにデザインされている。

「勝利を目指すうえで、チームとして団結し、一つのコンセプトを共有しないといけない。背中にある一本の線が形となって団結を表してくれると思う。選手が試合前に円陣を組んで、赤い線が一つの円になることを想像するだけで今からワクワクする」

 ザッケローニ監督の母国であるイタリアも「アズーリ」と呼ばれる青がチームカラーだが、「イタリアも常に同じ色ではなく、色味は毎回変わる。大切なのは、まずは青であること」と強調。「日本代表の監督に就任してから2つの青に出会ったが、その両方を気に入っているし、両方のブルーで結果が出た。3つ目のブルーも同じような結果を運んでくれるといいなと思う」と、来年のブラジルW杯で着用する新ユニフォームが“幸運”をもたらすことに期待していた。

「個人的にこのユニフォームを気に入っているし、生き生きとした色なので生き生きとしたチームでないといけない。デザインに刻まれた『団結』というキーワードをチームとして持たないといけない。個の力も大事だが、チームとしての力が結果をもたらしてくれると信じている」。そう力を込めたザッケローニ監督は「サポーターの皆さんもできるだけ多くの方にこの新しいユニフォームを購入していただいて、日本中が一つの輪になればと思う」と呼びかけ、選手、サポーターが団結してブラジルW杯に臨む決意を示した。

(取材・文 西山紘平)

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