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ロッベンに「知らない」と言われた長友

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 軽く苦笑いを浮かべたのもつかの間、DF長友佑都(インテル)の表情はみるみるうちに引き締まっていった。

 テレビ局のインタビュアーから「アリエン・ロッベン(バイエルン)は長友選手のことを知らないと話していた」と伝えられたときだ。ロッベンはテレビのインタビューで本田圭佑(CSKAモスクワ)や香川真司(マンチェスター・U)の名前は出したが、日本の左サイドバックについては語らず終い。長友はきまじめな顔をのぞかせながら、「それは僕の実力がまだまだということだと思う。次の試合で長友は嫌な選手だと知ってもらいたい」ときっぱり言った。セリエAの名門インテルでレギュラーを張る男の矜持だった。

 09年、10年のオランダ戦でも先発出場している長友だが、ロッベンとは代表でもクラブでの試合でもまだ一度も対峙したことはない。09年の親善試合ではともに先発したが、このときはロッベンが左ウイングでプレーしており、左SBとしてプレーした長友とは逆サイドだった。今回はロッベンが右のアタッカーとして出場する可能性が高く、マッチアップすれば初めてとなる。

「ロッベンは世界のトップ3に入るパフォーマンスをしていると思う。そういう選手を止めないと勝利はない。対峙するのはすごい楽しみでもある」

 10月の東欧2連戦。日本は得意の左サイドからの攻撃を封じられ、2試合で1得点もできずに連敗した。「みんなが悔しい思いをしているが、次の試合で僕らが失うものはない。立ち上がりからアグレッシブにやりたい」と長友は力を込めた。

 所属のインテルではウイングバックでプレーし、今季はすでに3得点と攻撃面でも調子を上げている。オランダ戦を3日後に控えた13日の練習では、全体練習後に居残りでシュート練習を敢行。「インテルでは高い位置でやっているし、得点に絡んでいきたい」と意欲を燃やしている。

「W杯まで日にちが限られている。強豪相手に今までやってきたサッカーをどれだけできるか。この2試合でチャレンジしたい」

 長友がロッベンとのマッチアップを制すれば、日本に勝利のチャンスが訪れる確率は上がるはず。世界レベルの攻防に注目だ。

(取材・文 矢内由美子)


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