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原点回帰求める今野「考え過ぎて躍動感が減っている」

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 16日のオランダ戦(ゲンク)、19日のベルギー戦(ブリュッセル)で3-4-3をテストする可能性が浮上した。報道陣に公開された冒頭部分で3-4-3のシステムで戦術確認。「監督の中で3-4-3はずっとある」。そう指摘するDF今野泰幸(G大阪)は「それを柔軟に選手がやることができれば、チームとしてのオプションが増えるし、監督の計算にも入る」と貪欲に語った。

 6月のコンフェデレーションズ杯以降、思うような結果が出ず、重苦しい雰囲気に包まれている日本代表。今野は「頭でやろうとして、一歩一歩遅れている。考え過ぎて、躍動感やダイナミクスさが減っている」と現状を分析する。「まずはサッカーを楽しむこと。躍動感をチーム全体で出したい」。難しいことを考え過ぎず、サッカーを楽しむという原点に返ることで、強豪相手の2連戦を不振脱出のきっかけにしたい考えだ。

 メンタル面と同時に戦術面でも“変化”は感じている。この日の戦術確認について「非公開だから具体的には言えないけど……」と前置きしたうえで「俺のイメージではプラスアルファが入ってきているのかなと思う。俺の中ではちょっと変わってきている。幅が広がるというか」と、次の段階へ進んでいることを明かした。

 所属するG大阪は1年でのJ1復帰を決め、気持ちよく代表に合流することができた。「ホッとはした。気分は違うし、シーズンも残りわずか。多少痛いところがあっても最後のひと踏ん張りというか、出し切れると思っている」。17日に行われるJ2第41節は代表遠征中のため出場できない。オランダ戦、ベルギー戦が終われば、あとは24日に行われるJ2最終節の群馬戦を残すのみ。「この2試合とJ2の1試合。倒れるまでやりたい」と意気込んでいた。

(取材・文 西山紘平)

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