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高校サッカーを語るカズ「華やかさは刺激になりました」

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 第92回全国高校サッカー選手権大会の応援リーダーに横浜FCのFW三浦知良が就任することが決定した。応援リーダーには毎年、高校サッカー経験者が選ばれており、今年度は静岡学園高出身のカズに白羽の矢が立った。だが自身は1年生修了を待たずに中退したこともあって、「高校サッカーとは縁がなかったので、僕がなっていいのかと正直思いました」と公式サイトを通じコメント。「でも、最後の国立競技場で是非というお願いを受けたので」とオファー快諾理由を語った。

 カズは1982年4月に静岡学園高に入学。だが8か月で退学し、単身ブラジルに渡った。「当時は高校サッカーへの憧れもあったんですが、それ以上にプロになってお金を稼いで、良い暮らしをしたいと考えていたので、高校サッカーではなく、ブラジルに行きました」。だがブラジルに渡ってからも高校サッカーは気にかけていたようで、「ブラジルで、高校サッカー関連のニュースが入ってくると、その華やかさに刺激される部分もありました。ブラジルだとあの年代のサッカーをテレビであれだけやって、新聞にも大きく出て、スターみたいな扱いになって、高校生が持ち上げられていくっていうのはあまりないので。もちろんクラブ単位でプロを育成するところですから、有名な人たちは優遇されますけど、そこまでブラジルのメディアに取り上げられることはあまりない。そういう部分で高校サッカーの華やかさは刺激になりました」と話した。

 国立競技場の改修に伴い、現状の国立競技場で行う高校選手権は最後となる。カズも「東京のど真ん中で、5万人以上の前で試合をするというのは幸せなことでしたし、代表の試合もJリーグの試合も、足が痛い時でも集中できました。満員の国立でピッチに立って、サポーターの声援を受けると、スーッと動くようになるというか、未だに何故なのか分からないんですが、何か不思議なパワーを出せる場所。僕だけじゃなく、サッカー選手にとって、特別な聖地と言われている場所なのでね」と国立への特別な思いを語る。

「改修前の最後の大会で、特別な意味があると思うんですけど、国立競技場に立つということを目標に、本当に厳しいトレーニングを勝ち抜いて全国に出てきていると思います。決勝に行けるのは2チームだけですけど、諦めずに今はどのチームにもチャンスはあると思うので、決勝を目指して頑張って下さい」

 大会は12月30日に開幕。来年1月13日に決勝を行う。組み合わせ抽選会は11月18日に行われる。

以下、歴代応援リーダー
第81回 小野伸二(清水市商)
第82回 小野伸二(清水市商)
第83回 平山相太(国見)
第84回 大久保嘉人(国見)
第85回 中山雅史(藤枝東)
第86回 中澤佑二(三郷工技)
第87回 小笠原満男(大船渡)
第88回 長谷部誠(藤枝東)
第89回 田中マルクス闘莉王(渋谷幕張)
第90回 内田篤人(清水東)
第91回 遠藤保仁(鹿児島実)
第92回 三浦知良(静岡学園)


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【特設】高校選手権2013

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