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190cm超えの選手並ぶベルギー、麻也「プレミアの中でも強い」

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 守備の真価が問われる一戦だ。16日のオランダ戦(2-2)はボールをつないでくる相手に対し、特に後半は前線からのプレッシャーもハマり、チームとして連動したディフェンスができていた。ミスもあって2失点したが、組織的な守備には一定の手応えも得た。しかし、今度はポゼッションよりもフィジカルを前面に押し出すスタイルのベルギーが相手。DF吉田麻也(サウサンプトン)は表情を引き締め、警戒を強める。

「日本はフィジカルを重視してくるチームに対して弱さが出てしまうところがある。それを体験するにはいい対戦相手だと思う。ルカクかベンテケか、どちらが出てくるか分からないけど、彼らはプレミアリーグの中でもフィジカルが強いほうだし、それをいかにチームで抑えることができるかが大事になる」

 4-3-3を基本布陣にするベルギー。14日のコロンビア戦(0-2)はFWクリスティアン・ベンテケ(アストン・ビラ)が3トップの中央で先発し、後半途中からはFWロメル・ルカク(エバートン)が入った。190cmのベンテケ、191cmのルカク。いずれも強靭なフィジカルと身体能力を武器にしている。

「1対1が続くのは厳しいし、チャレンジ&カバーを徹底しないといけない」。ベルギーは中盤にも194cmと長身のMFマルアン・フェライニ(マンチェスター・U)を擁し、シンプルなハイボールからセカンドボールを拾って押し込んでくる。組織だけでは対抗できない個の強さ。「強い相手とやる中で、難しい時間もあるし、いつも(守備が)ハマるわけじゃない。耐えないといけない時間も出る」。日本の“弱点”でもある対フィジカルの一戦をいかに粘り強く戦っていけるか。来年のブラジルW杯に向けた試金石にもなる。

(取材・文 西山紘平)

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