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俊輔のFKを止めた新潟GK東口「難しくはなかった」

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[11.30 J1第33節 横浜FM0-2新潟 日産ス]

 横浜FMの猛攻をシャットアウトした。アルビレックス新潟のGK東口順昭は「前半のプレスが相手の体力を奪ったと思う。後半は守りやすかったし、結果、失点しなかったのはよかった。みんなが最後まで集中して守れていた」と、前線から激しくプレッシャーをかけたチームメイトに感謝し、2試合連続の完封勝利に胸を張った。

 見せ場は0-0の後半24分に訪れた。横浜FMがゴールほぼ正面の位置でFKを獲得。蹴るのは当然、MF中村俊輔だ。J1歴代最多の通算17ゴールを直接FKで決めている名手を前に、東口は落ち着いていた。「しっかり見て、対応した。ボールは見えていたので、難しくはなかった」。左に横っ飛びし、弾き出す。東口のビッグセーブから3分後、逆に新潟がCKから先制点を奪った。

 負ければ横浜FMの優勝が決まる一戦。日産スタジアムにはJ1歴代最多となる6万2632人の大観衆が押し寄せた。それでも「(新潟本拠地の)ビッグスワンでもああいう雰囲気は経験があるし、驚きはなかった」と冷静だった。「優勝を阻止するというか、自分たちのサッカーをすれば勝てる確信を持っていたし、自分たちのサッカーをした結果の勝利だったと思う」。新潟の頼れる守護神はどこまでも力強かった。

(取材・文 西山紘平)

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