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対戦相手だけではない“敵”…グループリーグ3試合は酷暑との闘いに

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 来年の6月12日から7月13日まで開催されるW杯ブラジル大会の組み合わせ抽選会が6日、ブラジルのコスタ・ド・サウイッピで行われ、5大会連続5回目の出場となる日本はグループCに入り、コロンビア、ギリシャ、コートジボワールと同組になった。

 日本は6月14日のグループリーグ初戦でコートジボワールと対戦する。言わずと知れたエースFWディディエ・ドログバを擁したアフリカの強豪だ。過去の対戦成績は2勝1敗だが、2勝はいずれも日本のホームで行われた試合。直近では南アフリカW杯直前の10年6月4日に事前キャンプ地のスイスで対戦し、0-2で敗れている。

 第2戦は6月19日に行われ、ギリシャと対戦する。W杯欧州予選ではボスニア・ヘルツェゴビナに次ぐG組2位でプレーオフに回り、ルーマニアを2戦合計4-2で下して2大会連続4回目の出場を決めた。ギリシャとは過去に一度だけ対戦。05年にドイツで開催されたコンフェデレーションズ杯のグループリーグ第2戦で激突し、1-0で勝っている。

 6月24日のグループリーグ最終戦ではシード国のコロンビアと対戦する。エースのFWラダメル・ファルカオを中心に攻撃陣はタレントぞろい。W杯南米予選はアルゼンチンに次ぐ2位で突破し、4大会ぶりの本大会出場を決めた。11月の国際親善試合ではアウェーでベルギーに2-0で完勝している。日本との過去の対戦成績は1分1敗。03年のコンフェデレーションズ杯では0-1で敗れ、07年6月にはキリン杯で対戦し、0-0の引き分けだった。

 対戦相手と同時に重要な意味を持つ開催都市は、コートジボワール戦がレシフェ、ギリシャ戦がナタル、コロンビア戦がクイアバに決まった。

 ブラジル北東部のレシフェは今年6月のコンフェデレーションズ杯・イタリア戦(3-4)の会場でもあった。一度経験しているアドバンテージはあるが、赤道に近い海外沿いの熱帯性気候で、6月の平均気温は最高29度、最低22度に上る。対戦するコートジボワールは暑さにも強いはずで、コンディションづくりが重要なポイントとなる。

 第2戦のナタルはレシフェよりも北に位置し、より赤道に近い。レシフェ同様、熱帯性気候の高温多湿な環境下での試合となる。ただ、ギリシャは日本以上に暑さには不慣れとも言える。ギリシャの第1戦はブラジル南部のベロオリゾンテ。第2戦との寒暖差が影響する可能性もある。

 運命の第3戦の舞台となるクイアバは南米大陸のほぼ中心に位置し、“南米のへそ”とも呼ばれている。日差しが強く、ブラジルで最も熱い街の一つとされ、6月の平均気温は最高31度、最低18度。“魔境”と言われるアマゾン地帯のマナウスと並んで酷暑が不安視されていた会場だ。

 共通して言えるのは“暑さ”との闘いになること。選手にかかる負担や疲労の蓄積は避けられず、先発の11人だけでなく、23人全員でグループリーグ3試合を戦い抜く必要がある。

 2大会連続のグループリーグ突破を果たせば、決勝トーナメント1回戦ではD組から勝ち上がってきたチームと対戦する。D組はウルグアイ、コスタリカ、イングランド、イタリアが同居する激戦区。アルベルト・ザッケローニ監督の頭には、ラウンド16で母国イタリアを倒し、日本を史上初のベスト8へ導く青写真が描かれているかもしれない。

【日本戦日程】
06/14 31:00 コートジボワール [レシフェ]
06/19 31:00 ギリシャ [ナタル]
06/24 29:00 コロンビア [クイアバ]

※試合時間=日本時間

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