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[選手権]国立へ戻ってきた前回得点王、京都橘FW小屋松「ここに試合で帰って来れるように」

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 第92回全国高校サッカー選手権が30日、東京・国立競技場で開幕した。開会式では参加48校の選手たちが入場行進。憧れの舞台、国立競技場の雰囲気を満喫していた。

 昨年度準優勝校の京都橘(京都)主将で昨年度の大会得点王でもあるU-18日本代表FW小屋松知哉(3年、名古屋グランパス内定)も開会式に参加した。前回大会でゴールも決めている国立について「やっぱ、いいですね」と第一声。自身初めての選手権出場だった昨年度よりは気持ちに多少の余裕があるようで「昨年よりは気持ちが安定しているし、(準決勝、決勝へ進出して)ここに試合で帰って来れるように頑張りたい」と力を込めた。

 昨年度は正智深谷(埼玉)との初戦で選手権初勝利をあげると、試合ごとに成長していったチームは一気に決勝進出。その中で小屋松もスピードを活かした突破からのアシストやゴールで勝利に貢献した。今大会では連続得点王にも期待が集まるが、この1年間、「チームのために」という言葉を強調し続けてきた小屋松は「チームが勝つことが大事。(得点数は)チームが勝つことでついてくるものだと思っています」とブレない。自身の結果よりもチームの誰かが点を取って勝利することができればいい。注目エースはチームが勝つことに集中していく。

 名門・藤枝東(静岡)との初戦から一戦必勝。J1名古屋内定選手としても注目を集めるが、今回は主将として京都橘のことだけを考え、チームのために全力を尽くす。ただ、昨年度の決勝で鵬翔(宮崎)にPK戦で敗れた悔しさは忘れていない。「昨年はここで笑って終われなかった。気持ち良く終われるようにしたい」。1年前にあと一歩で果たすことのできなかった日本一は絶対に譲れないという強い思いがある。

(取材・文 吉田太郎)

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